2013年12月24日火曜日
柿木
呉善花さんの講演を聞きました。
呉さんは韓国生まれの方で著書「スカートの風」が、有名だそうです。
沢山のお話の中で一番印象に残ったのは
最後に力を込めてお話された日本人の持つ感性のお話です。
「韓国には有名な企業がいっぱいあります。
世界一のシエアを誇るメーカーもあります。
でもどんなに大きな会社でも、儲かっている会社でも
製品の何処かに日本製の部品を使っている。
日本の技術力は世界でも一番だ。
どんなに他の国がまねをしても作れない
それはなぜか
それは日本人の持つ心にある。
土にも、石にも自然の物すべてに、神様がいると思う。
一つ一つの物に神様がやどる、八百万の神様を信仰する日本人
そんな敬いの心で作られたものには神様がやどる。
もっともっと日本人は自信を持ってください。」
今年も一年が終わろうとしています。
車窓には葉っぱを落とした柿木が赤い実を残しています。
小枝に止ったヒヨドリが空を見上げています。
冬枯れの景色はいたる所に神様がやどっていました。
「日本に生まれてよかった」
感謝の思いがこみ上げてくるのです。
2013年12月17日火曜日
レッスン
一ヶ月ぶりの気功のレッスン。
人は誰も、悩み苦しみがあります。
苦しみ悩みの無い人はいないのです。
でもまだまだ崖っぷちに立っていない。
崖っぷちに立ったらフット浮くのです。
抱えている物を捨てるから、軽くなって浮くのです。
前に向かって飛び上がれるのですよ。
苦しくても辛くてもいいのです。
世の中、何も否定する物はないのです。
でももう直ぐ70代
きっと幸せな時がやってきます。
それには勉強して美しくなるのですよ。
美しいとは、自分に優しく、家族に優しく人に優しくなることです。
60歳を超えた先生から、60歳をこえた生徒達への口伝です。
「まだまだ苦しんでいない
だからまだ野球が出来る」
昨夜のNHKの番組、プロフエッショナル「仕事の流儀」での
イチロー選手の言葉が重なります。
2013年12月9日月曜日
山
「努力を、楽しんでいる人には勝てない。」
たまたま見かけたテレビ番組
旗手の福永祐一さんと、将棋の渡辺明さんの対談番組でした。
偉大な名旗手、福永洋一を父にもつ祐一旗手
今や日本を代表するトップ旗手なのだそうです。
「努力をしている人でも、努力を楽しんでいる人には勝てないです」。
そんな彼がしみじみ語られた言葉です。
毎日毎日頑張っても仕事が追いかけてきます。
ひとつ課題をクリアしても、また次の課題がやってきます。
どんなに過去の経験を話しても
言葉で伝えても
すべてを伝える事は出来ません。
苦しんで泣きたくなっても
逃げないで向かっていくしかないのです。
でも、ひとつ山を越えたらきっと喜びが見つかります。
見つけた喜びを糧にした時、きっと努力が楽しくなるのです。
きっと泣きたくなるのは、
まだ超えた山がないから、
2013年12月2日月曜日
青空
如何したのだろう、如何すればいいのだろう
早めに退社した研修日の土曜日
独り言のようにお喋りしている主人の隣で、悶々とした時間が過ぎて行きます。
移り行く景色もいつもと違って朧です。
納経帳の整理をしていた主人
「大変だ、7番札所の朱印がない」
「とにかく今日行っておこう」
見覚えのある道、見覚えのある太子堂
なぜ記帳をお願いしなかったのでしょう。
また来なければいけない理由があったのでしょうか。
「近くに別格20ヶ寺があるからそこにも行ってみよう」
地図では直ぐそばと思ったのに、登っても登ってもお寺はありません。
こんもりした林の前に今にも崩れそうな山門
かがみこんで見上げると、生い茂った竹やぶの向こうに明かりが差し込んでいます。
崩れかけた細い石段、足元をみつめながら登ります。
近くに見えた頂上は登っても登っても遠のくばかりです。
やっと見えた鐘楼門
そこにはきらきら輝く朱色のもみじの林が
お堂の前には大きな大きなイチョウの木が、両手を大きく広げています。
赤、黄、錦のトンネルの間を閃光のように光が差し込んできます。
突然感動が込み上げてまいりました。
「ありがたい」
何になのか、何がなのかわかりません。
お腹に涙が押し流されてくるのです。
「私は間違っていたのでは。
出来ない事実をさとすより、もっと違った道がありました。
共に学んでいく道がありました。」
広がる青空、穏やかな日差しが心まで温めてくれたのです。
2013年11月25日月曜日
クローゼット
NHKスペシャルで取り上げられていたのは、今年売り上げ一兆円を達成したユニクロ
番組は、そのユニクロの世界戦略を追いかけていました。
生産国としてしか見ていなかった最貧国、バングラデッシュにお店をオープン、
街頭リサーチを重ねてこぎつけた新商品は、一枚230円のTシャツでした。
でも、オープン日の賑わいが嘘のように ばったり客足が途絶えてしまったのです。
一枚230円のTシャツは全く売れません。
「基本から考え直して」
柳井社長の言葉にデザイナーさんは、知り合いにお願いしてクローゼットを見させてもらいました。
宗教色の強いバングラデッシュ、そこには民族衣装以外の服は一枚も有りませんでした。
何人見させてもらっても答えは同じです。
やがて開発された新商品、売れ行きは好調です。
日本からやってきたわずか5人の社員さん、
目標達成の喜びを、現地で採用された店長さんと分かち合います。
答えはクローゼットの中にありました。
街頭リサーチでは見えなかった答えがクローゼットの中にあったのです。
クローゼット、それは、尋ねられ考えた言葉ではなかったのです。
行動そのものに答えが隠れていたのです。
2013年11月18日月曜日
履歴書
私の履歴書、今月は積水ハウス、会長の和田勇様でした。
14日の履歴書、
本社に内緒で開発した鉄骨アパートの新製品。
一存でプロジェクトを進めた名古屋営業所時代のお話。
「自分の勘を手がかりに営業の第一線で走りながら考えていた。
走り続けていたから見えてきたものもある」
「社長、朝言われた事と違います」。
「走りながら考えているんだ。朝に晩に考えは変るんだ。」
こんな言葉を何回も聞きました。
やっと走り始めた小さな企業
朝とはとても言えない暗闇の時間に目を覚まし
ひらめきを信じ、走り続けた会長の頭の中は
いつも会社の事でいっぱいでした。
今、穏やかな時間は
走り続けた時代があったから
朝に夕に考え続けた時代があったから
そして
神の声を聞いたから、
2013年11月11日月曜日
三段峡
「紅葉が見ごろと、今朝のニュースで言っていた」。
小雨まじりの日曜日、娘を訪ねての帰り道
主人の言葉に、急に思い立っての紅葉狩りです。
確かに小雨に煙る山々は、色づき始めています。
民家の前を横切ると突然現れたのは大きな橋。
見上げるのは川原。
色づいた木々の間を
水面は、すべるように流れおちてくるのです。
初めて見る光景に言葉も出ません。
岩肌を削るようにすべるように川は流れてきます。
優しいうねりはやがて
ゴーと鈍い音を響かせて流れ落ちる滝つぼに変ります。
自然は遠い歴史の中、感動をあたえつづけているのです。
「ご飯が美味しくて、美味しくて」
穏やかな笑顔は心から楽しそうです。
家族の幸せ、社員の幸せ、どんな事があっても守らなければ、守って欲しい
百年企業を目指した会長の言葉には
「笑顔、感謝、奉仕の心で、すべての人に喜びと感動を!」
見えないものへの感謝の思いが伝わってくるのです。
2013年11月5日火曜日
一年
会長から頼まれたおしこく参りの写真の整理。
どのように整理したらよいのか、
とりあえず会長がめぐられた足跡をたどってみよう、
スタートしたのが昨年の事でした。
会長に綾かって73番札所、出釈迦寺からのスタートでした。
あれから一年、
今日は65番札所三角寺、から72番札所曼陀羅寺までをめぐります。
あの日と同じように雨模様です。
あれから一年、
お経が宙で唱えられるようになった
いいえ、今も本を開いて一字一字ひらい読みです。
足が強くなった。
71番札所370段の石段は手すりを抱えてやっと登りきりました。
一年間のおしこくは
何の変化もないまま一年が過ぎようとしています。
でも、
「おばあちゃん」
一歳だった孫は、しっかりした口調で話します。
まちがいなく二歳になっているのです。
まちがいなく一年が過ぎようとしているのです。
2013年10月28日月曜日
継承
力のある人が退社されました。
10年ちかく磨かれた技を継承するのは大変です。
一朝一夕には行きません。
会長から頂いた雑誌に、こんな事が載っていました。
あの長い竹は大風が吹いてもなかなか倒れません。
それは竹に節があるからだそうです。
節があるから横にたなびきながら、また風がやむとしゃっきと真直ぐ立てるのだそうです。
節目が風に逆らわない、たおやかな竹を作っているのです。
でも新しい風を入れるチャンスです。
磨かれた技術に積み重ねていくノウハウは
さらに強い節となるのです。
今朝もいつもと同じ、週の始まりです。
いつもと同じ朝の始まりです。
違っているのは向かう心です。
昨日とは違う、朝のスタートです。
2013年10月21日月曜日
シエール革命
「シェール革命」と題した NHKのドキメンタリー番組で
紹介されていた三菱重工の世界に誇る技術力。
この会社では達人から後輩に技術を継承する部署があるそうです。
達人は語ります。
「ものつくりの第一は、いい人を作ること、
何処までいっても、人が物を作っていく」
素直な心、謙虚な心が、高い技術力へとつながっているのでしょうか。
会社がお休みの土曜日の朝
「ごちそうさん」のヒロインはおにぎり作りに挑戦していました。
お米の研ぎ方から伝授を受けるヒロイン
お米をこする音、
やがてご飯に炊き上がる音
お母さんは伝えます。
耳を研ぎ澄ましてお米のささやきを聞きなさい。
一つ一つの物に、音に心が宿っているのでしょうか。
手の動き方ひとつで様々な表情を見せる一枚の布
素直な心に響くのは
動きたくない縦糸と、動きたくてたまらない横糸への思いなのでしょうか。
2013年10月15日火曜日
お弁当
「もしもしおばあちゃん、
お孫さんにお弁当を残させてはいけませんよ。」
広がる青空の下、孫たちとはしゃぎながらお弁当を食べていました。
お弁当箱に昨夜の残り物をいっぱい詰め込んでいたのです。
「今の時代は何でもほしいものが、手に入る。
お腹いっぱい食べてもお菓子よ、ジュースよと、与えてしまう。
わしらの子供の頃は、食べ残すと親からひどく叱られた。」
孫達の頭を交互になぜながら草色の作業服を着た老人は
終始笑顔で話しかけられます。
久しぶりにお見舞いに行った会長から頂いた本に、
こんな言葉が載っていました。
食と文化を研究テーマに掲げられてきた東京農業大学名誉教授
小泉武夫といわれる方のお話でした。
「日本の食料自給率は50年前は73パーセントだったのに、今は39パーセント。
そして、食料自給率が低く他国からの輸入によって成り立っているにも拘らず
日本の食料廃棄量は世界一といわれている。
いつの間にか日本人は食に対する畏敬の念を失っている」
草色の作業服を着た人たちは集まって、お城の庭の草取りをしながら
愉快そうに談笑されています。
「有難うございました」
頭を下げての帰り道、孫達と手を繋ぐと暖かい柔らかいぬくもりが伝わってきます。
命の営みが伝わってくるのです。
お孫さんにお弁当を残させてはいけませんよ。」
広がる青空の下、孫たちとはしゃぎながらお弁当を食べていました。
お弁当箱に昨夜の残り物をいっぱい詰め込んでいたのです。
「今の時代は何でもほしいものが、手に入る。
お腹いっぱい食べてもお菓子よ、ジュースよと、与えてしまう。
わしらの子供の頃は、食べ残すと親からひどく叱られた。」
孫達の頭を交互になぜながら草色の作業服を着た老人は
終始笑顔で話しかけられます。
久しぶりにお見舞いに行った会長から頂いた本に、
こんな言葉が載っていました。
食と文化を研究テーマに掲げられてきた東京農業大学名誉教授
小泉武夫といわれる方のお話でした。
「日本の食料自給率は50年前は73パーセントだったのに、今は39パーセント。
そして、食料自給率が低く他国からの輸入によって成り立っているにも拘らず
日本の食料廃棄量は世界一といわれている。
いつの間にか日本人は食に対する畏敬の念を失っている」
草色の作業服を着た人たちは集まって、お城の庭の草取りをしながら
愉快そうに談笑されています。
「有難うございました」
頭を下げての帰り道、孫達と手を繋ぐと暖かい柔らかいぬくもりが伝わってきます。
命の営みが伝わってくるのです。
2013年10月7日月曜日
パン
中東に旅行された気功の先生、旅先でのお話です。
「半値に負けて」
年老いたお百姓さんが売られていたパンはわずか2円
それを1円に負けてと値切ってしまった日本の旅行者
「お金は要らない、持って行きな」
みすぼらしい身なりのご老人
パンを売ったお金は今日の糧のはずなのに
紳士服の仕立て屋さん
ボタンをかける穴は生地にあけた穴を糸でかがって作ります。
工業化の波の中で短時間に出来上がるように、
細いかがり糸は太い糸に変って行ったのだそうです。
でもイタリアの仕立て屋さん
今も細い糸で一本一本かがっておられるそうです。
一個のパンが出来上がるまでに、どれだけの季節があったでしょう。
洋服の最後をまとめる穴かがり
ここまでの工程にどれだけの人の技があったでしょう。
「値引きは出来ません」
大量に買ってくださるお得意先にも、一枚のお得意先にも答えは同じです。
貫いてきた信念は、「もの作りへのプライド」なのです。
2013年9月30日月曜日
ケーキ屋さん
保育所に迎えに行っての帰り道
「おばあちゃん、大きくなったら何になるの」
突然の孫の質問です。
「・・うーん・・ケーキ屋さん、たっちゃんは」
「とんとん、大工さん」
二人の手を引いて我が家への坂道を登っていくと
左手にはオレンジ色の夕焼け空が広がっています。
夕焼けに照らされた大きな雲はビルに見えたのでしょうか
「雲さんまで届く大きな大きなお家よ
父さんも、母さんも、ひろ君も、おじいちゃんも、おばあちゃんも
みんなみんな、いるよ。」
「すごいね、ビルみたいだね」
孫の夢を壊したくなくて
思わず出たのはケーキ屋さん
でもねたっちゃん、本当はね
おばあちゃんは、母さんのようにケーキは上手に作れないんだよ。
ずーとずーと、洋服だけしか見えなかった私です。
2013年9月24日火曜日
かけっこ
草むらではバッタが走り高跳びをしているし
こおろぎ達はあちらこちらで独奏会の練習中です。
もうアタリは秋の気配なのに。
なのに、今日も昼間は30度ちかい暑さです。
「今日は野菜植え付けの準備をするぞ」
夏の終わりに降り続いた雨は、雑草たちの成長剤になったのでしょう。
腰まで伸びた雑草たちがやっと奇麗になったと思ったら、次の仕事が待っています。
たてが、20mもある大きな畑です。
当たりが真っ黒くなるぐらい堆肥を蒔きなさい、その次はぬか。
ここまでに車の中の堆肥を全部使いきるように。
主人が足でラインを引いてくれました。
とてつもなく広く見えた畑に、線が一本できました。
堆肥の袋の数だけ分割された畑は
やがて一面真っ黒になりました。
山ずみされている明日の仕事
机の上に書き出してみました。
一つ一つ小さく区切って優先順位を付けました。
まるで仕事が、かけっこしているみたいです。
2013年9月17日火曜日
閻魔帳
いつも約束の時間ぎりぎりになるから
旅行のお話も聞きたいし
それに午後の予定もあるし
そんな思いで約束の時間より
15分も早くに玄関のドアを開けました。
「おはようございます、少し早いんですが、」
「・・・・・・」
「おはようございます。すみません早くに。」
秘蔵のお茶をいただきながら
大切なのはリズムですよ
自分の都合で相手のリズムを壊しては駄目ですよ。
そんなお話で始まった勉強会はいつもより時間超過です。
結局午後の予定もすっぽかしてしまいました。
すべては自分の都合で始まった今日のスタート
眠りにつくその時まで
歯車は空回りしてしまいます。
「これはね、閻魔帳に記録されるんですよ」
先生の顔はいつもにも増してにこやかです。
2013年9月9日月曜日
ピーマン
「ピーマンよ」
片言でおしゃべりする孫と、庭のプランターに植えたピーマンを摘みました。
両手でハサミを使う孫は切る位置が定まりません。
あっという間に「パチン」、葉っぱも切ってしまいました。
満足そうに、くるくると大きな瞳を輝かせています。
何気なくみつめたピーマンの葉、
そう言えば母が作るピーマンの炒め物には葉っぱも一緒に入っていました。
その日の朝の新聞
「この世は生きるに値する」
引退発表された宮崎駿さんの記事が、こんな見出しと一緒に乗っていました。
「子供達に夢と希望を」
監督のアニメにはそんな強いメッセージが込められているのだそうです。
何も言わなくても、何を語らなくても
命の恵みを大切に、と教えてくれた母。
「この世は生きるに値する」
「この世は生きるに値する」
何度も何度も自分に言い聞かせました。
まだできる事がある、沢山の失敗を糧に
今、自分にできる事を精いっぱい頑張りたい
水不足のせいか、深いしわをくねらせたピーマンが
孫の手の中で輝いていました。
2013年9月2日月曜日
仕事ハッケン伝
”引越し業界に挑む”そんなキャッチで始まった番組
大きな冷蔵庫を一生懸命運ぶ若い俳優さん
名前は大野拓郎だそうです。
つまずきそうになりながら何度も休んで運んでいた50キロの冷蔵庫
次の日、彼は10段の階段を一回も休まず運ぶ事が出来たのです。
重い物を運べないのは力がないからではない
心が弱いから
「荷物は心で運ぶ物」
悔し涙を流している彼に
「流した涙は汗のしずく」
これが限界と決めているのは
自分への甘え、と熱血教官はさとします。
「やっと夜が安心して眠れるようになりました」
会長からそんな言葉を聞いたのはほんのこの間だった気がします。
どんなに会社が安定しても
いつも、いつも明日への苦しみはつずいていたのです。
天を決めてしまったら甘えがついてきます。
心にかく汗は外からは見えません。
これが天
決めてしまった所から、レンガは崩れていくのでしょうか。
2013年8月26日月曜日
福州
二年前の景色を思い出せません。
高速道路の上から見下ろす街は高層ビルが建ち並んでいます。
整備され始めた道路の両側は古い建物を壊した瓦礫がいっぱいです。
やがてここも新しい建物が建つのでしょう。
景気は鈍化しているとの報告が嘘のようです。
街は大勢の人であふれ
街は多くの車が行きかい
街は多くの音が鳴り響いています。
街はエネルギーがいっぱいです。
賑やかな話し声は
何を語っているのでしょう。
今日を薙げいているのでしょうか。
明日を憂いているのでしょうか。
大きな口をあけ
大声をあげ、
高らかに笑う口元は
きっと明日の夢を語っているのです。
2013年8月19日月曜日
お客様
「お客様は答えを持っていないんだよね」
久しぶりに帰ってきた次男の言葉です。
お客様の要望を聞きながら、
でもそのままを提案するのでは駄目
そこに新しい価値をつけて提案していかなくては
お客様の満足にはつながらない
「時間外ならお客様の満足度は高いんだけど、
スキルを高めていくのは厳しいねー。」
お酒の好きな彼は冗談ぽく笑います。
どんなに時代が変っても、
いつも大切なのはお客様満足度
紐解いていた社員教育の為の資料
「すべての製品は製造目的上完成品であっても
顧客の使用目的上では、常に未完成である。」
「明日の顧客の為に、今何をすべきか」
角がちぎれ折れ曲がった表紙、色あせた紙、
常に半歩先を歩いていく事の大切さを
手書きの文字は今も教えてくれているのです。
2013年8月12日月曜日
汗
ぬぐっても、ぬぐっても滴り落ちる汗
高知では40度の気温を記録したとか。
冷房付けの毎日から抜け出して
昨日はお日様が容赦なく照りつけるお寺の境内にいました。
6月から中断していた久々のお四国まいり
お寺への入り口には、
「もうではなく、まだまだこれからの岩屋寺」の張り紙が
一歩一歩の道のりはふき出す汗との闘いです。
でも、大きく伸びた杉の木はちょうど日陰を作ってくれています。
時折ふくそよ風は、なんと心地よく感じるのでしょう。
「りリリー」
朝7時、待ちきれないように電話がなります。
いつもいつも精一杯考え、
いつもいつも精一杯明日を思い
いつもいつも精一杯今日を思い
いつもいつも精一杯だったお四国。
124回のお四国は、精一杯の分だけ
日陰の優しさが、
そよ風の思いやりが、そして感謝がありました。
ふき出す汗
少しでも肖りたいと思うのです。
2013年8月4日日曜日
扁桃腺
4歳の孫、今朝も熱が下がりません。
とんぷくを飲んでも、点滴を打っても、一向に下がる気配がありません。
「何かあったらどうしよう」
、孫の息苦しそうな口元を見ていると不安でいっぱいになってきます。
昨夜も夜通し泣いている孫、起きて看病している若いお母さん、無理しなければ良いけど
久々にやってきた娘の疲れた顔、「大丈夫しっかり寝ている、ちゃんと食べてる。」
毎日毎日、孫の事、子供達の事、会社の事、何かが気にかかります。
まるで、気にかかることを一生懸命探しているみたいです。
人は経験を繰り返し繰り返し、やがて老いていくのです。
何処までいっても何歳になっても、これで満足は無いかもしれない。
一日を見るとやらなければいけないことばかりが見えてくる
でも一生を見るとやりたいことが見えてくる。
主人が撮っていたゴルフのビデオに残された、大和証券のシーエム。
目先の事ばかりを考えて不安になるより
生きてきた人生よりはるかに短い未来かもしれない、
でも一生を見つめた時、
不安だらけの人生は大きな喜びに変ります、感謝に変ります。
生かされている事への感謝に変るのです。
「お義母さん大丈夫ですよ。扁桃腺の熱だから、
心配ばかりしていると、不安な心は移ってしまいますよ」
元気に笑うお嫁さんの笑顔が、太陽に向かってポンと後押ししてくれるのです。
2013年7月29日月曜日
補聴器
ますます耳の聞こえが悪くなり、テレビの音が大きくなる一方の主人と
補聴器の説明を聞きに行きました。
デジタル化された補聴器はマイクロホンで音を捉え、その音を増幅して
スピーカーから出しているのだそうです。
店長さんは、
「いっぱい聞こえる音の中から雑音は小さく 、人の声は、はっきりとやさしく聞こえるように
しましょう。」
パソコンを操作しながら補聴器の調整をされます。
「スピーカーは、一個のものより4個ある方がより自然な音を感じていただくことが出来ますよ。」
「人の体ってすごいですね。耳に入ってくる莫大な音や濁音を聞き逃しながら
自分が聞こうとするものを確実に聞いているんですね。」
「補聴器は聞こえを補助する器具であり、完全に健康な耳の聞こえに
回復させる事は出来ません。」説明にこんな言葉が添えてありました。
雨上がりの夜道、溜まった水をはねるタイヤの音、水の音、エンジンの音、
様々な音が耳に飛び込んできます。
人は何を聞こうとしているのでしょう
多くの音の中から何を捕らえているのでしょう。
そして、何を受け止めようとしているのでしょう。
通り過ぎていく音たちは、どれひとつ同じ物はありません。
どれも、雑音のひとつでしかないかもしれない。
でも、繰り返す言葉は
いつか心地よさに変ってほしいと思うのです。
2013年7月22日月曜日
蕎麦
日曜日のお昼
たまたま見かけた地元の情報誌
山県郡北広島の蕎麦どころ
山間の町に蕎麦を食べに出かけました。
紹介されていた情報誌には
遠くからわざわざ食べに来られる人も多いとか
塀に掛ったのれんを潜るとお店?
と疑いたくなるお家の玄関
ドアを開けると、やはりお家の玄関
内から
「いらっしゃいませ」の優しい声が
「こんにちは、なかなか場所がわからなくて、」
靴を脱ぎながら、カーナビのアナウンスを信じなかった主人は、
迷った道のりをカーナビのせいにして話を続けます。
玄関の廊下づたいにリビングが
やはりお家のリビング
和室とリビングが一体化したお部屋にテーブルが並んでいます。
外には緑がいっぱいのお庭。
食事が終わった頃、さりげなく入ってこられた大将
4年前定年退職後、やっぱり蕎麦屋をする事になりました、と。
新築されたお家、小さな花瓶に愛らしい紫色のリンドウの花
住む人も、蕎麦も優しい夏の日でした。
2013年7月16日火曜日
任せる
毎月楽しみにしている 日経新聞の「私の履歴書」
六月はテンプスタッフ創業者の篠原よしこ氏でした。
淡々と語られる青春時代の思い出、結婚、海外生活、そして起業
自転車操業の苦しみや、女性だけを雇用した時代背景
でもそれらは毎回淡々と書かれているのです。
何が会社を成長させる要因だったのか
七月、新しい方の履歴書が始まっても何だったのだろう
ずーとスッキリしない思いが胸につかえているのです。
現場は毎日が勝負
今日の遅れは取り戻せない
空回りしていたある日
そうか、自分は変れない。
まして、人はもっと変えれない
6月23日の履歴書
数値目標を立てて顧客開拓をしようとする支店長達と
従来のやり方が捨てきれない社員との間で応酬が続いていた。
「ぶつかり合いこそエネルギーの源、じーと会社が新しい形に順応するのを待った」
そうか、彼女はいつも人を変えようとはされていない
信じて任せる
胸につかえていたものがスッキリした日曜日の午後でした。
2013年7月8日月曜日
歴史
「申しわけありません」
それは、テレビのニュースで報道された某化粧品会社の クレームに対するお詫びの礼でした。
記者の前に立たれた三人、一人も乱れなく背筋をただし深く礼をされる姿は、襟元を正したくなる心からの誠意が感じられる、そんなお詫びの礼でした。
1996年8月
会長の著書「極限の精神」の中に、こんな言葉を見つけました。
「売るから売れるへ、歴史を創る戦略」
販売が低調な今月は、なんとなく毎日が過ぎて行きます。
不透明な時代には長期計画をと考えても計画が出せません。
そんな日常の節々で最近歴史という言葉が脳裏をよぎります。
今月の売り上げを考えてイライラするより、リミットが五年、十年、二十年、三十年、百年と
生き残って行くには今何をすべきかを考えなくてはならないと思うようになったのです。
数字の計画ではなく良い歴史を創る努力をするのです。
現在は猛烈な営業活動で、「売る」 時代ではなく、猛烈に 「売れる」 仕組みを作る時代です。「売る」 ということは戦術ですが、「売れる」 ということは戦略です。
どうすれば自動的に 「売れる」 かという仕組みを考える知恵が問われているのです。
猛烈な知恵の勝負です。
現在のリミットには問題点がいっぱいあります。
その問題点をお客様に喜んでいただけるための努力かどうかを
常に自身に問いかけながら取り組むことが大切な事なのです。
15年前の夏の日
会長がみつめた心に、私達はどう答えようとしているのでしょう。
2013年7月1日月曜日
ジャガイモ
ジャガイモの粒が小さい、きゅうりが出来ない
春先の寒さのせいなのか、
やっぱりマルチを敷いておけば良かった
枝摘みをしておけば良かった
今日も朝から主人はボヤキの連発です。
野菜つくりは一年、一年が勝負です。
畑を耕し、肥料を与え土を作ります。
種をまき、水を与え、草をとり、
一つ一つのこだわりが、収穫に繋がっていくのです。
でも、今年の反省を反映できるのは来年です。
ターゲットを明確にし、デザインを考え、生地を選び、色出しをし
一年はあっという間に過ぎていきます。
畑を耕し、肥料を与え土を作ります。
種をまき、水を与え、草をとり、
一つ一つのこだわりが、収穫に繋がっていくのです。
営業マンのいないリミット、
商品のみが販売の要です。
2013年6月24日月曜日
エプロン
研修日の土曜日
企画とは違う存在の工場で働く人たち、皆でエプロンを作りました。
パタンナー泣かせのデザインばかり
画面に向かって腕組みしていたパターンナー
どんな仕上がりになるのでしょう。
下請け工場から脱皮したい、
メーカーへの夢を追って一工場の縫製社員に
サンプル作成の命が下りました。
パターンなど作った事がありません。
倉庫の片隅で、出来上がったのは紙くずの山
作ったサンプルは、一点も日の目を見ることはありませんでした。
メーカーとして独立したのはそれから数年後の事でした。
人は出来るから指示されるのではありません。
指示されるから、出来るようになっていくのです。
パターンナー泣かせのエプロンたち
アッと目を見張るできばえです。
2013年6月17日月曜日
おたる寿司屋通り
北海道小樽で創業70年の老舗、おたる政寿司の社長さんのお話を聞きました。
終始明るく元気の良い姿は、とてもはつらつとされ
まわりの人達をも元気にしてくれます。
脳が創る世界は、自分が創る世界
楽しい世界をイメージすると楽しい世界がやってくる。
自分中心を捨てる、他人軸を中心に考える
誰を喜ばしたいのか
喜ばしたい人が見えてくると、夢が沢山出てくる
一番大切なのは顧客開発
顧客がイメージするコンセプトがブランドとなる
ずーと以前から聞いてきた企画開発のお話
他と少しも違ってはいないのに
違っているのは行動されたその事実
おたる寿司屋通りの誕生は
年に1回、魚籃観音さまをお祭りして感謝する会をやりましょう
「魚供養感謝祭」を催したのがきっかけとネットに掲載されていました。
どんな時も、自分中心でない世界がそこにありました。
2013年6月10日月曜日
足摺岬
お参りしたのは、足摺岬、38番札所金剛福寺。
資料には、弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に
観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得したと書かれていました。
今朝の足摺岬は、雨。
海は白い波を荒々しく打ち上げながら、岩をたたいています。
沖は薄黒く、海と空が一緒にかすんで見えません。
天気予報では、昨日フイリッピン沖で発生した台風が接近しているとか
波はだんだん荒々しくなってきています。
幾つも見える岩には、釣竿をかざした人が岩に吸付けられるように立っています
小船は右に左に傾きながら、波に逆らって前に前に進んでいきました。
山国育ちの私にはとても想像できない姿です。
足場の悪い岩肌、大波に誘われたらどうするのでしょう。
人は波にのまれ、小船は一瞬で転覆するでしょう。
長年の経験から猟師さんは風をよむと聞いた事があります。
これ位の雨風は大丈夫、経験に裏打ちされた自信がそこにはあるのでしょうか。
厳しさの中で培ったもの
それは自信となり
やがて不動のものとなるのでしょうか。
頑固にも思えるその姿は、揺らぎない心です。
2013年6月4日火曜日
月初祭
どーん、どーん
太鼓の音は空気を震わせ、天井を震わせ
風をおこしていきました。
1200年の歴史を伝える一ノ宮神社
静まり返った境内を波動が走っていきました。
こうして商売をさせていただけるのは、
会社が生まれた土地、産土の神様のおかげと
先代より感謝の心を、毎月一日の月初祭にお参りするようになりました。
急用で出られない社長夫婦の名代で主人と二人、何年ぶりかの参拝です。
社長の決断は右に行くか、左に行くかを決めることであって中間は無い。
懸命に分析しても答えは出ない。
「やってみなければわからないことを、やる前に決める」 というのが社長の決断だ。
サラリーマン時代は「不満」はいっぱいあったが、「不安」はなかった。
社長になって「不満」はなくなった。その代わり「不安」だらけになった。
会長は極限の精神の本に、松井証券、松井社長の言葉を引用しています。
決断の連続の中、人の力ではないものをそこにみたのです。
2013年5月28日火曜日
年輪
従兄弟が会いにくるからと、介助を頼まれました。
病院のベットに座られた表情はとても柔らかです。
補助器具を押しながら自力で歩かれる姿は、三ヶ月前にはとても想像できませんでした。
荷物を整えている間も自分でどんどん移動されます。
エレベーターのボタンも、自分でサッサと押されます。
「変らないね」 主人と苦笑いします。
「人は樹といっしょ、年齢を重ねるごとに熟して行かなければいけない。
台風に会うこともあるでしょう、日照り続きの日もあるかもしれない
刻まれた年輪はその人にしかわからない。
でも、どんな事があっても人は熟して行かなければいけない。
ただ、淡々と熟していかなければいけない」
尊敬する気功の先生から聞いた言葉です。
病魔と闘い、人生と闘い、自分と闘い
闘いと思ったのは、刻む年輪だったのでしょうか。
その立ち姿は飄々として、すべてを受け入れた姿です。
2013年5月20日月曜日
雨
雨の中、きゅうりを植える為の垣根を作りました。
昨日は土曜日、いいお天気だったのに、
ゴルフ日和で上機嫌だった主人
今日は絶対済ませておかなければ、と独り言。
朝から降り出した雨、だんだん雨足は強くなっていきます。
斜めに開いた棒を立て、補強のくいを打っていきます。
大雨にならないうちに終わらせなければ、
びしょぬれの帽子からしずくが落ちてきました。
納期物を抱えた月曜日
いつもとミシンの音が違います。
工場は、毎日毎日が勝負です。
今日の遅れを,明日取り戻す事はできません。
何度も何度も聞いてきた言葉です。
ついに、壁に張り出された言葉です。
びしょぬれの帽子、
プレッシャーをかけるのは自分自身でしかなかったのです。
2013年5月13日月曜日
平成の大遷宮
5月10日 60年に一度行われる出雲大社
平成の大遷宮「本殿遷座祭」にお参りしました。
心配していた雨も上がり、
本殿を囲んだ垣根の内外は正装した人達でいっぱいです。
息を潜め、お祭りを見守る人達の頭上に大きな松が
覆いかぶさるように身体をくねらせています。
やがて松が黒い龍に変わる頃、垣根の間に白い絹垣で覆われた
ご神体は、さわさわとすすり抜けていきました。
やがてライトが消されると当たりは突如暗闇です。
どどうのように響いてきた 「幽冥(かくりよ)の・・」
お腹から、何かがこみ上げてきます。
受けついでいく幸せ
受けつがれていく幸せ
神事が終わったとたんに降り出した大雨は
すべてを清め、きよめ流れていきました。
2013年4月30日火曜日
背中
和食ブームの海外で、和食に合うと注目を集めているワイン、
甲州ワインがNHK「イッピン」で紹介されていました。
もぎ取られたブドウ、工場の中は白い煙が立ち上がっていました。
沢山のブドウで房が押しつぶされないように
二酸化炭素の白い煙がフサを覆って膜を作るのだそうです。
工場を訪れた押切もえさん、
「ブドウってデリケートなんですね」、の質問に
「デリケートに扱っているのです」。
優しく扱うから、優しい深みの味わいが生まれているのです
そっと包み込むように縫い上げた商品、
高級素材だからではありません。
そっと、優しく包み込むように扱っているのです。
凛としたその背中に、優しさを伝えたいから
2013年4月22日月曜日
会話
黒書院の六兵衛、最終回の章を涙を抑えて読んでいる時でした。
「家計簿の上手な付け方が出ているぞ。」
例によって新聞の投稿欄を読み聞かせする主人
「待って、今 六兵衛を読んでいるから」
それにはお構い無しの大声、ついに言ってしまいました。
「私の時間をとらないで・・・」
何故その会話が必要なのでしょう、
生産現場は物を動かして初めて生産出来ます。
何故、この言葉が必要なのだろう
何故この位置に製品を置くのだろう
物の置き方、束ね方、置く位置、束ねる紐の色
言葉ではなくても伝える方法はいっぱいです。
洗練された工場は、人の流れ、製品の流れも透明です。
生産現場は物を動かしてはじめて生産出来ます。
動くだけと思える現場、
機械の一部のように思える現場
でもその頭の中は、「何故、なぜ、他に方法は」
フル回転しているのです。
2013年4月15日月曜日
ライン
いつもより早出の朝でした。
駐車した車が斜めです。
薄くなって消えかかったライン、
あわせて駐車したはずなのに右に傾斜しています。
今日は隣に止っている車がありません。
無意識に隣の車に合わせて駐車していた車は、真っ直ぐでした。
いつの間にか合わせる事に慣れてしまっている脳は
ちょっとしたハプニングに混乱しているのです。
何もトラブルなく、何もなく仕事が進んでいく
同じことの繰り返しは、例外を嫌います。
でも、仕事を変えていくのはトラブルなのです。
起きたトラブルをどう変えていくのか、
それは後戻りではありません。
前に向かっていくのです。
人も仕事も前に、前に進んでいくのです。
思いやりの心と手をつないで。
2013年4月8日月曜日
桜
企業の変革の鍵は何でしょう。
それは、人だったのでは。
一人の人間の知恵では、右の物を左に動かすのも大変な努力です。
蓄積されたノウハウはそれを否定するかも知れません。
でも人が変われば右のものは、上にも下にも動くかもしれない
斜めにだって考えられるかもしれない
受け継がれたノウハウは、さらに新しい発想へとつながります。
何も否定しない、誰をも否定しない
「人を生かす」
新しい時代の到来を感じた帰えり道、
沿道の桜は満開です。
今日は日曜日
「黒書院の六兵衛」も「八重の桜」も
変革の歴史に命をかけた一ページを刻んでいました。
2013年4月1日月曜日
頭はデジタル
「 頭はデジタル、ハートはアナログ」、
久しぶりにゆっくりの日曜日の朝
たまたま見かけたドキメンタリー番組、
あるレストランのオーナーシエフの一言です。
生産者と消費者の架け橋にと、シエフは畜産農家に足を運びます。
食材を生産する農家の人達との会話の中から、
生産者の思い、美味しさへのこだわりが伝わってきます。
生産者の人の思いを伝えるのが僕の役目。
食文化を伝える新しい価値は、お客様の満足度に繋がっていました。
その一方で調味料や味までデータ化
日々の売り上げ、原価と、徹底的に管理されています。
病欠の担当者、
そんなときに起きたトラブル
何が問題だったのか、誰が問題だったのか前に
まず、「自分が」、と受けて立つ時
見えなかったお客様のハートが見えてきます。
データでは管理できないハートはアナログです。
2013年3月25日月曜日
研修
今年の研修課題は、新商品開発
工場で物づくりをしている皆で、自分達が着たい物を作ってみなさい。
社長からの課題でした。
20年前、新しいCAD・CAMシステムを投入した新工場が完成した時
工場は創造センターと名づけられました。
それは与えられた物を作るのではなく、自ら生み出す、創造するそんな意味合いがあったのです。
30年前のあの日、
「今日から企画に」会長は一言でした。
売れる物が出来なかったらどうしよう。
言い知れない不安が襲いました。
「好きな物を作ればいいんだよ」、また一言
「そうだ、自分がお客様一号になろう」
がむしゃらに走り続けた30年でした。
反省ばかりの30年でした。
でも徹夜で縫った新商品、今も販売の上位にいるのです。
苦しんだ分結果はついて来るよ。
そしてそれは喜びに変わっていく。
副社長は不安そうな社員に語りかけるように伝えます。
大切なのは自分自身の意識の問題。
つまり 「思うこと」
そして、それを持続する事によって夢を実現する事が出来るのです。
ベットの上から なおも「極限の精神」を伝える会長です。
2013年3月18日月曜日
青い鳥
五木寛之の新幸福論という本を読みました。
その中に「青い鳥の去ったあと」 という章がありました。
「幸福の象徴としてよく使われる「青い鳥」貧しい木こりの子供、チルチルと
ミチルが夢の中で幸福の青い鳥を求めて旅をするが結局見つからない。
ふと、目が覚めると自分が飼っていたキジバトが青い鳥に変っていた」。
でも、原作はその後にも続きがあって、結局その青い鳥は窓から外へ
飛び立ってしまったのだそうです。なんだか、辛くなってきました。
そんな時、里帰りしていた長女夫婦からこんな話を聞きました。
ボランテア活動をしている友人、貧しい国と思っていたカンボジア
でも決して自分達は貧しいと思っていない、不幸と思っていない。
「かわいそう」は、豊かさを知っている国の人達が思うこと、今が幸せ、
彼らの笑顔は屈託がない。
ボランテアの意義を改めて考えさせられたというお話でした。
作者は 「おわりに」 の中で、
百万人の人間がいれば 百万通りの違う幸福があると結ばれていました。
幸せの象徴、「青い鳥」は初めから形が無かったのでは、
ふとそんな事を思ったのです。
暖かな春の一日
市内マラソンに参加しての帰り道、眠ってしまった孫達の寝顔は
そよ風のようです。
2013年3月11日月曜日
カキピー
「嘘みたいに元気になったよ。」
今日こそは行ってみよう、
主人と二人、お土産のカキピーを持って
病室を訪ねました。
病室はどの部屋も入り口のドアが開いています。
沢山の看護婦さんが忙しく働いておられます。
元気の良い看護婦さんの声が常に聞こえます。
開け放されたドアから見えるのは、
寝たきりの方かなと思えるようなお年寄りです。
でも、病院独特のいやな匂いがありません。
「看護婦さんが病室も掃除をしているよ」
身軽にベットに座った会長の声は晴れやかです。
病院中が動いています。
「看護婦さんが病室も掃除をしているよ」
身軽にベットに座った会長の声は晴れやかです。
病院中が動いています。
病院中が生活しています。
寝たきりの患者さんたちの耳にも
生活の音が聞こえています。
皆、生かされた命を
精一杯生きておられる。
駐車場に続く廊下にも
看護婦さん達の元気な足音が響いていました。
2013年3月4日月曜日
カタログ
カタログ出陣式が執り行われました。
第一回がスタートしたのは17年前、1996年でした。
当時の様子を会長の著書「極限の精神」から紐解いてみました。
「1月31日、大安の日に吉備津神社の宮司に来ていただきカタログ出陣式を執り行いました。」
紙面には営業のいないリミットが、カタログに込める思い、販売店であるお得意様こそが
営業担当者、販売しやすい喜んでいただける体制つくりを誓っていました。
そして
「環境破壊が問題になっている時に大量の紙を使うのは問題だと痛感いたしました。
紙の価格も50%値上がりしたそうです。この価格の問題でカタログ通販の会社が収益が悪化
対策に苦慮している、これから何かの変化が起きます。
この夏のカタログは一部の画像の工程をリミットが分担しています。」
20年近くの歳月
大量に積み上げていたカタログは半数に減りました。
今年のカタログには
「スマホ」の大きな文字が
紙面では見えない情報が秘かに隠れているのです。
還暦を過ぎた私には、考えると解らない事だらけです。
でも、人は人でありながら、
時代は変化し、変化し続けています。
2013年2月25日月曜日
会議室
「誰の金だと思っている」
2月18日の日本経済新聞に、こんな見出しで 日航・稲盛和夫氏の言葉と
取材記事が載っていました。
いつものように 「よう、聞きょうれよ」
大声で読みあげる主人
JAL本社25階の会議室いつものように会議は淡々と進んでいた。
「あんたには10億円どころか一銭もあずけられませんな」
「予算だから必ずもらえると思ったら大間違いだ。
あなたはこの事業に自分の金を10億円つぎ込めるか、
誰の金だと思っている。会社の金か、違う、この苦境の中社員が地べたをはって
出てきた利益だ。あなたにそれを使う資格はない。帰りなさい」
まるで自分が言っているかのように
胸をはって大声で読んでいた主人の声が急に止りました。
「6月下旬のある日、一人の役員が立ち上がった。」
途切れ途切れの声です。
「私が間違っていました。
稲盛さんのおっしゃるような経営をしていたらJALはこうなっていなかった」。
夢に向かって、家庭も家族も仕事を守るのが必死な時代でした。
若くして京セラを立ち上げ、KDDIを立ち上げられた
私心なきや、稲盛和夫氏のその一生懸命に、まじめに正直に、そんな生き方が、
明日が見えない心に勇気を与えてくれたのでした。
2013年2月18日月曜日
ラジオ
インフルエンザでお休みしている孫の子守をしながら
たまたま見かけたNHKのトーク番組で森山良子さんのお話を聞きました。
四歳のお孫さんのお話
「ラジオから流れてくる歌声に、何処から聞こえてくるのだろう
不思議に思ったのでしょうね。
ラジオから出てくる声を、
両手ですくうようにして、そーとそーと渡してくれたんです。」
何気なく出してしまった言葉
両手でソーと渡していたら
どんな言葉になっていたでしょう。
心が言葉を運んでくれると思っていました。
でも、言葉が心を運んでいたのです。
つらい心に、苦しみを重ねてしまったかもしれません。
毎週楽しみにしていた大河ドラマ
重なる年齢とともに
だんだん、悲しいシーンは見れなくなっていくのです。
2013年2月12日火曜日
室戸
徳島から海沿いの国道を車は進みます。
当たりは暗くなり、太平洋の波の音だけが耳に残ります。
フロントに出迎えて下さった明るく清楚な女性
もしかしたら、かすかな期待で胸が膨らみました。
握った手をはなすと、目には涙がいっぱいです。
微笑んで会長の近況を尋ねてくださいました。
「いつも、ここで皆の働く姿を見ておられたんですよ」
「皆、良い所を必ず持っている。それを見つけて伝えてあげると、最高の笑顔になるんだ。」
「皆誰でも、いい所を持っているんだよ」 は、会長の口癖でした。
海抜500m以上の鶴林寺、そして太龍寺
傾斜のきつい石段を何段も登っていきます。
「この石段を100回以上登られたのか」
主人と二人言葉に出さずにはいられません。
何度、会長は足を止め、自分と戦われたのでしょう。
厳しさに立ち向かう会長の心を慰めてくださった多くの人達は今日も笑顔です。
2013年2月4日月曜日
変化
ネット通販のブックオフのシステムが紹介されていました。
全国に発送される本は、一日に三万冊
倉庫には毎日買い取られた古本が整然と並びます。
でも仕分けされているわけではありません
大切なのは何処に入れたかの確かな情報
情報の確かさが
能率に繋がっていきます。
コンピュウターは最短距離をはじき出し
新人スタップを
有能なスタップに変身させていました。
笑顔の松下社長は
同じ本でも、価格が違う指摘に
「そこがブックオフの面白い所」
すべてに素人でも可能なシステムは、パート社員を正社員にさせていきます。
「運のいい会社と運の悪い会社」
「大切なのは変化続ける事
変化が止まった時、企業は衰退の道をたどります。」
会長からのメッセージが届いたのは
春を思わせる日曜日の朝でした。
2013年1月28日月曜日
雪
昨夜のテレビ
NHKスペシャル 世界最強伝説
「ラスベガス世紀の一戦」を見ました。
歴史に残る偉大なチャンピオンとして紹介されていた
マニー・バッキャオ選手
貧困の中から立ち上がり、貧しい祖国に多くの援助の手を差し伸べ
自らフイリッピンからの出稼ぎ選手と名乗っていたそうです。
世紀の一瞬として放映されていたのはマルケス選手との戦い
深追いが命取りに、そんなナレーターの人の声の前に
前のめりになったマニー・バッキャオ選手がありました。
試合の直前、台風で直撃されたミンダナオ島
540万人以上が被災したフイリッピン
多くの人が避難生活を余儀なくされていました。
失意の中、祖国に帰ったマニー・バッキャオ選手を迎えたのは
「ありがとう」
沿道を埋め尽くした数万の人達の感謝の言葉でした。
「俺が祖国を背負っていると思っていたけれど、実は支えられていたんだ」
「負けて初めて気がつく事がある。」
「人は何度でも立ち上がれる。」
今朝は一面白銀の世界です。
新しい足跡の上にも
雪は降り積もっていきました。
2013年1月21日月曜日
お客様
「リミットは廃番商品でも生地さえあれば一枚でも縫製して納めています。
これはお客様には大変喜ばれます。その一方でリミットは大変な損が発生しています。
お客様は神様であっても、その為にリミットが損ばかりして倒産したら馬鹿です。
倒産すると信頼にお答えする事ができません。」
会長の著書
「極限の精神」の中からこんな言葉を見つけました。
サンプル何枚でもどうぞ
試着して好きな物を選んでください。
一見お客様の事を考えているように受け取れます。
本当にそうでしょうか。
お客様はますます迷ってしまいます。
でも、限定されていたら迷う範囲も限定されます。
必要なのは第一段階絞る為のアドバイス
何処のメーカーもお客様のために、お客様の声を形にと必死です。
そんな中、お客様は何を買って下さっているのでしょう。
それはわが社の根底にある「哲学」だ
「自信を持ちなさい!」
会長の声が聞こえたような気がしました。
2013年1月16日水曜日
宇宙
それまで宇宙は地球の上にあると思っていた。
でも、宇宙から見ると
地球が横に見えたり、上に見えたりするんです。
常識では考えられない、
宇宙には何がおきても不思議なことは無いんです。
たまたま料理の合間に見かけた新春のテレビ番組
番組名もわからないまま女性宇宙飛行士の一言でした。
会社には、多くの培われた歴史があります。
守り続けていくもの、守らなければならないもの
でも、実は捨て去ることにも大事な事があるのでは
新しいチャレンジの後ろに過去に守られていたい
そんな安易さが潜んでいるかもしれない
宇宙には何がおきても不思議なことは無い
地球も宇宙の星
今年はどんな不思議な一年になるのでしょう。
2013年1月7日月曜日
新年互例会
新しい時代に向けて時代が変わろうとしている
政治が変わり、経済が変化しようとしている
ふるい落とされる人、生き残る人
変化の激しい時代、人は試される
自分に厳しく、部下に厳しく
そんな中に成長が見えてくる。
甘えてはならない
自らが開拓者となった時
真のプロフエショナリストとなっていく
一人ひとりの成長が部門を支え
部門の成長が会社を伸ばしていく
皆が一丸となって進むべき方向を示して行く
これが私に課せられた使命だ
くしくもその朝のテレビ放送
マクドナルドの社長の言葉
社員をやる気にさせるのは、給料でも待遇でもない
教育だ、人は成長する事に喜びを感じる。
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