2013年6月10日月曜日

足摺岬


お参りしたのは、足摺岬、38番札所金剛福寺。

資料には、弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に
観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得したと書かれていました。

今朝の足摺岬は、雨。
海は白い波を荒々しく打ち上げながら、岩をたたいています。
沖は薄黒く、海と空が一緒にかすんで見えません。
天気予報では、昨日フイリッピン沖で発生した台風が接近しているとか
波はだんだん荒々しくなってきています。

幾つも見える岩には、釣竿をかざした人が岩に吸付けられるように立っています
小船は右に左に傾きながら、波に逆らって前に前に進んでいきました。

山国育ちの私にはとても想像できない姿です。
足場の悪い岩肌、大波に誘われたらどうするのでしょう。
人は波にのまれ、小船は一瞬で転覆するでしょう。

長年の経験から猟師さんは風をよむと聞いた事があります。
これ位の雨風は大丈夫、経験に裏打ちされた自信がそこにはあるのでしょうか。

厳しさの中で培ったもの
それは自信となり
やがて不動のものとなるのでしょうか。

頑固にも思えるその姿は、揺らぎない心です。











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