従兄弟が会いにくるからと、介助を頼まれました。
病院のベットに座られた表情はとても柔らかです。
補助器具を押しながら自力で歩かれる姿は、三ヶ月前にはとても想像できませんでした。
荷物を整えている間も自分でどんどん移動されます。
エレベーターのボタンも、自分でサッサと押されます。
「変らないね」 主人と苦笑いします。
「人は樹といっしょ、年齢を重ねるごとに熟して行かなければいけない。
台風に会うこともあるでしょう、日照り続きの日もあるかもしれない
刻まれた年輪はその人にしかわからない。
でも、どんな事があっても人は熟して行かなければいけない。
ただ、淡々と熟していかなければいけない」
尊敬する気功の先生から聞いた言葉です。
病魔と闘い、人生と闘い、自分と闘い
闘いと思ったのは、刻む年輪だったのでしょうか。
その立ち姿は飄々として、すべてを受け入れた姿です。
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