2013年10月7日月曜日

パン


中東に旅行された気功の先生、旅先でのお話です。

「半値に負けて」
年老いたお百姓さんが売られていたパンはわずか2円
それを1円に負けてと値切ってしまった日本の旅行者
「お金は要らない、持って行きな」

みすぼらしい身なりのご老人
パンを売ったお金は今日の糧のはずなのに

紳士服の仕立て屋さん
ボタンをかける穴は生地にあけた穴を糸でかがって作ります。
工業化の波の中で短時間に出来上がるように、
細いかがり糸は太い糸に変って行ったのだそうです。

でもイタリアの仕立て屋さん
今も細い糸で一本一本かがっておられるそうです。

一個のパンが出来上がるまでに、どれだけの季節があったでしょう。
洋服の最後をまとめる穴かがり
ここまでの工程にどれだけの人の技があったでしょう。

「値引きは出来ません」
大量に買ってくださるお得意先にも、一枚のお得意先にも答えは同じです。

貫いてきた信念は、「もの作りへのプライド」なのです。






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