2015年6月29日月曜日
営業マン
カタログは営業マン
通信販売のリミットには営業マンは一人もいません。
「カタログは営業マン、カタログを見れば商品がわかる。
売れる商品を作れば営業はいらない」
先代の残した厳しい言葉です。
何時もいつも追いかけられた言葉です。
何時もいつも頭から離れることのない言葉でした。
「自分が喜んで着れる服を作り続ければいいんだよ。
作り続ける中に明日が見えてくる。」
「商品は必要なとき必要な数だけ揃っていればいいんだよ
売り上げは商品が作ってくれる。」
逃げ出したい思いの中、いつも単純で明快な先代の答えでした。
でもネット社会は時代を大きく変えました。
営業マンはカタログだけではありません、
多くの情報を含んで世界中を相手に、瞬時に行動する営業マン。
新しい時代、
過去の教訓は、時代に合わなくなったのでしょうか。
2015年6月8日月曜日
種
何時もいつも頭の中は、新商品の事で頭がいっぱいでした。
お客様は、何を求めておられるだろう。
生地は、色は、デザインは、さらに、衿は、ポケットは裾周りは・・。
そして、撮影間際まで手直しを試みました。
寝てもさめても新商品が頭から離れることはありません。
一年後実績がつかなかった商品たち
でも廃番にする決心がつきません。
もしかしたら来年売れるかもしれない、再来年売れるかもしれない
ユニホームは流行に左右されないから
手塩に掛けた新商品、その一点一点に思い入れがありました。
でも、そんな思いは数字の上には上がりません。
結果がすべてを物語ります。
判断が遅れた分過剰在庫になりました。
仕事にはそれぞれに役目がありました。
種をまく人
耕す人
収穫する人
そして最後は破棄する人
破棄するから
新しい土壌が生まれます。
そしてまた次の種をまくのです。
2015年5月25日月曜日
役目
40年の歳月の中、沢山の商品が生まれては消えていきました。
配色のパステルカラーがかわいくて、エプロンと組み合わせて、ボトムもこだわって作りました。
でも時代に合わなくなってきたのでしょうか。
大好きだったポロシャツは、気が付くと廃番傾向の商品リストに上がっていました
どちらかと言えば中高年向きと思えるデザインだけど(若かった頃のお話です)、無難な色だけど
でも、そんな商品が40年間上位を独占しているのです。
こんな機能もつけたいな
こんな機能があればきっと喜ばれる
でもこだわればこだわるだけ、職種は限定されていきました。
コストも上がっていきました。
バブルの弾けた痛恨の時代、皆を元気にしたくて明るく華やいだ色をつけました。
ユニホームぽくない色を、一般衣料のようなシックでおしゃれな色をつけました。
過去の時代を生きてきた商品たち
明日の時代をを生きていく商品たち
華やぎの役目をしてくれる商品たち
縁の下でひたむきに会社を支えてくれる商品たち
一つ一つの商品に課せられた役目がありました。
そして商品は、皆に支えられ育って行きました。
一人一人その役目を遂行するとき
商品もその役目を果たしていくのです。
2015年5月18日月曜日
定番
「誰からも愛され信頼されるスモックの定番」
リミットのカタログにこんな言葉で紹介されているL-6600スモック。
そもそも定番ってどんな商品の事なのでしょうか。
定番はどの様にして育つのでしょう。
ネットでは、ていばん【定番】とは。
(安定した需要があり、台帳の商品番号が固定しているところから)流行に左右されない基本的な商品。とありました
今まで私が思っていた定番商品は、10人の内7人の人に気に入ってもらえたら
その商品は定番として育っていくと思っていました。
ユニホームは大勢の人が同じ服を着なくてはいけません。
一人一人年齢も好みも体型も違う働く人達です。
その色も、もっと明るい、もっとシックな、と人によって好みが違います。
もしかしたらその商品を選ばれたのは、会社のオーナーの方かもわかりません。
では、その七人の人は、本当に100%満足してくださっているのでしょうか。
紺色は顔が引き締まって見え年齢、体型を問わず、誰もが着ておかしくないた色でした。
昔から女性の仕事着として定着していたスモックに衿をトリミングした商品は、ちょっとおしゃれに
見えました。
そして、着てみないとわからないのがパターンです。
男物から出発したユニホーム、そのパターン作りは女性の胸の厚みを平面で捕らえたものでした。
会長は、ある日大きな決断をしたのです。
リミットの商品のパターンを、すべてやりかえる。
そして、東京から著名な先生に指導に来に来ていただいたのです。
やがてトラブルを何回もを繰り返しながら、二年間の歳月を掛けてすべての商品のパターンが見直しされました。
若い人は、若さでどんな商品も着こなせます。
でも、年をとるごとに平面的なパターンは、なんだかだらしなく見えるのです。
胸の厚みを立体的に捕らえたパターンは着てみて始めてわかります。
だらしなく見えた肩から首下はすっきり、なんだか背筋が伸びた気がするのです。
デザイナーブランドはこの商品がいい、このブランドが好き、といって下さる
一人の人が100%以上満足してくださる事を目指します。
ユニホームを着てくださる人達は、年齢も体型も、好みも、一人一人違う人達です。
すべてを満足していただく事は出来ません、でも70%満足してくださったから。
そして、決定してくださる方の思いもしっかり受け止めたから。
それが、定番になるのでは、だから、定番として育ってきたのでは、。
リミットのカタログにこんな言葉で紹介されているL-6600スモック。
そもそも定番ってどんな商品の事なのでしょうか。
定番はどの様にして育つのでしょう。
ネットでは、ていばん【定番】とは。
(安定した需要があり、台帳の商品番号が固定しているところから)流行に左右されない基本的な商品。とありました
今まで私が思っていた定番商品は、10人の内7人の人に気に入ってもらえたら
その商品は定番として育っていくと思っていました。
ユニホームは大勢の人が同じ服を着なくてはいけません。
一人一人年齢も好みも体型も違う働く人達です。
その色も、もっと明るい、もっとシックな、と人によって好みが違います。
もしかしたらその商品を選ばれたのは、会社のオーナーの方かもわかりません。
では、その七人の人は、本当に100%満足してくださっているのでしょうか。
紺色は顔が引き締まって見え年齢、体型を問わず、誰もが着ておかしくないた色でした。
昔から女性の仕事着として定着していたスモックに衿をトリミングした商品は、ちょっとおしゃれに
見えました。
そして、着てみないとわからないのがパターンです。
男物から出発したユニホーム、そのパターン作りは女性の胸の厚みを平面で捕らえたものでした。
会長は、ある日大きな決断をしたのです。
リミットの商品のパターンを、すべてやりかえる。
そして、東京から著名な先生に指導に来に来ていただいたのです。
やがてトラブルを何回もを繰り返しながら、二年間の歳月を掛けてすべての商品のパターンが見直しされました。
若い人は、若さでどんな商品も着こなせます。
でも、年をとるごとに平面的なパターンは、なんだかだらしなく見えるのです。
胸の厚みを立体的に捕らえたパターンは着てみて始めてわかります。
だらしなく見えた肩から首下はすっきり、なんだか背筋が伸びた気がするのです。
デザイナーブランドはこの商品がいい、このブランドが好き、といって下さる
一人の人が100%以上満足してくださる事を目指します。
ユニホームを着てくださる人達は、年齢も体型も、好みも、一人一人違う人達です。
すべてを満足していただく事は出来ません、でも70%満足してくださったから。
そして、決定してくださる方の思いもしっかり受け止めたから。
それが、定番になるのでは、だから、定番として育ってきたのでは、。
2015年5月1日金曜日
父へ
目をつむると思い出すのは、いつも笑っている父の姿です。
絵が大好きだった父
老人大学で習った水彩画は70歳過ぎての手習いでした。
残された父の部屋には小さな皿が何枚も重ねてありました。
途中止めで完成されていない絵もたくさんありました。
水彩画はその色の濃淡さえも、顔料の一色一色で決まるのだそうです。
たくさんの皿の上に絞り出された顔料、
でも、絵筆につけたその一滴がシミになると 完成間じかの絵も駄目になってしまいます。
「アーもう止めた」
いつも東の窓に机を置いて太陽に向かって絵筆を握っていた父。
太陽に向かって、父は何度この言葉をつぶやいたのでしょうか。
「やさしい線を描くのは簡単じゃ、でもとがった線は難しい。」
孫達によく話していた言葉だそうです。
父にもらった鯉の滝登りの絵
滝つぼを背に勢いよく飛び跳ねているはずの鯉
でも父の描いた鯉は、何時までたっても滝を上れそうにありません。
弓を引く若武者を乗せた競争馬、今にも駆け出しそうなはずですが、
父の描く馬は農耕馬でゆっくりゆっくり歩きます。
それはそのまま父の姿です。
どんな時にも温厚でいやという事の出来ない父でした。
でもそんな父が私たち姉妹の誇りです。
90歳を過ぎても畑を耕し、自然と会話する父が好きでした。
2015年3月2日月曜日
夜間歩行
「一生懸命会社の為に頑張ってきた私の人生は、何だったのだろう、
退社後会社からかかってきた電話は、失業保険と給料振込みの説明だけだった。」
そんなお話をされたのは、夜間歩行50キロに挑戦された男性です。
毎日、一時間かけてまだ暗い夜明けの道を 背筋を伸ばして歩く姿は
年齢よりはるかに若いと、自己主張する主人。
残り10キロの苦しい道のりで、たまたまであった二人。
身の上話をただ聞いてあげるだけだったけど、歩く苦しみを励みに変える事が出来たよ。
団塊の世代を共に生き抜いてきた二人に、どんな会話があったのでしょうか。
50キロの自分への挑戦は667人の参加だったそうです。
誰の為にではなく、会社の為にでもなく
自分自身の為に、自分への挑戦。
厳しい世界に身をおくことで、新たな自分発見につなげたい
そんな強い思いの人達なのでしょうか。
泣きじゃくる子供を背中にミシンを踏んだ思いでは
とっくに記憶の中から消え去ろうとしています。
これからは自分の為に、自分自身の為に
笑顔でミシンを踏んで生きたいと思うのです。
2015年2月1日日曜日
めがね
「めがね、メガネ」
今まで掛けていためがねを何処に置いたのでしょう。
探しているのは、針に糸を通す時に必要な老眼鏡です。
でも、少し離れて見たいときは、掛けると回りがぼやけて頭がくるくるしてきます。
作業が変わると欲しいめがねも変わります。
でも、メガネが目から離れたその瞬間から、もう意識は他へ移っているのです。
またしても 「めがね、メガネ」 ちぐはぐな意識に体は振り回されるのです。
大好きだった現場の仕事。
でも、40年という時の流れは、
いつの間にか時代だけではありません、脳も体も変化を遂げていたのです。
小さな妥協は、やがて妥協を許得ない結果につながるのです。
同じ事を何度も何度も聞きながら、頭に入れようと必死です。
でも、何度も何度も聞くたびに、頭はますます混乱してきます。
ミスをしてはいけないと思う心が動作を鈍くしてしまいます。
土曜日の夜、たまたま見かけた中井貴一と糸井重里のスイッチインタビュー「達人達」
沢山の顔を持つ糸井さんが仕事の極意を語られていました。
「僕はね、夢は小さければ小さいほどいいと思っているんだよ。
大切なのは本気になること。」
60歳をとっくに越えた今、言えるのは 「ミシンは正業」必死です。
2015年1月5日月曜日
新年 互例会
理想とする自発的組織とは
一見、自由に動いているようにみえて、それでいて
太陽を軸に秩序が保たれている銀河系宇宙
自ら自己責任の範囲を広げ
各部門、競い合い宇宙に広がっていく銀河系宇宙組織
失敗をしてもよい。失敗をしながら自分を向上させて欲しい
知識、、知恵、個人個人の成長以外にリミットの明日はない
一人の力ではない、総合力で認められてきたリミット
物で売れているのではない。事で売れている。
ただの作業服ではない。自信と誇りを持って取り組んで欲しい。
そして、百花繚乱のごとく輝く組織にしていきたい。
力強い社長の言葉です。
昨日から始まったNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」
禁書を手にした吉田松陰(寅次郎)が語ります。
人は何故学ぶのか
お役の為ではない
出世の為ではない
己がすべきことを知る為に
己を磨き日本国の役に立つ為に
若き力は、明日の日本をささえたのです。
2014年12月22日月曜日
クリスマス
とても寒い夜です。
孫のお兄ちゃんが、大事そうに封筒を抱えて下りてきました。
寒そうに後ろからついてきた弟、
小さな手にカットしたセロテープを持っています。
「ヒロちゃん、こっちに貼って」
玄関に飾ってあった小さなツリー
「サンタさんへ」って書かれた手紙がぶら下がっています。
サンタさんにプレゼントをお願いした手紙です。
なんて書いてあるのでしょう。
誰もあけて見れません。
今年もあっという間に過ぎました。
たくさんの願いがありました。
たくさんの思いがありました。
「サンタさんへ」
思いをいっぱい詰め込んで
伝えていける幸せを
ただかみ締めているのです。
2014年12月15日月曜日
ノーベル賞
12月11日、テレビのニュースで
ストックホルムで開かれたノーベル物理学賞の授賞式の模様が放送されていました。
多くの人達が見守る中、青色LEDを開発実用化した日本人三名の方が紹介されていました。
その時に司会をされていた女性の方の言葉、
「おそらくこの三名の方は、1000回以上の失敗を繰り返された事でしょう」
毎日毎日同じことが繰り返されていく工場
毎日毎日がチャレンジの連続です。
これでもか、これでもか、
今日よりも明日を目指し、さらにさらにより高みを目指します。
そのチャレンジは1000回も2000回も一万回も超えているかもしれません。
でもそこにはノーベル賞はありません。
あるのは会社の業績
今この一歩が、この瞬間が
明日の会社を支えているのです。
2014年12月8日月曜日
ドラえもん
「どこでもいけるよ、タケコブター」
土曜日の夜
孫達とドラえもんのカルタで遊びました。
おばあちゃんが読む言葉に反応して、絵のカルタを探します。
マルの中に大きく書かれた「ど」の文字
先に見つけたのは弟です。
「れいてんの答案用紙は、土の中」
またまた、弟です。
並んだカルタの端から端まで、一生懸命探しているお兄ちゃん。
弟に負けてなるものか、あっちやこっちに視点が動いています。
でもお兄ちゃんが探している間に、弟がまた見つけてしまいます。
ついにお兄ちゃんは、ふてくされてしまいました。
よく見ると弟の取ったカルタは、自分の前にあるものばかりです。
小さな体で見ていたのは、目の前だけでした。
何もかもでは有りません。
範囲を狭めると、的中率が上がります。
そこにあるのは考え方?
「なるほど」
幼い子供の知恵に感動です。
2014年12月1日月曜日
桶職
日曜日の午後のNHKテレビ
心の時代~宗教・人生~をみました。
朗読されていたのは内村鑑三の詩でした。
三浦半島を散歩されていた時、一人の桶職人が無心に桶を作っておられた。
その姿は鑑三の心を大きく揺さぶった、解説者の人がそんなお話をされていました。
桶職(をけしよく)
我は唯(ただ)桶を作る事を知る、
其他(そのほか)の事を知らない、
政治を知らない宗教を知らない、
唯善き桶を作る事を知る。
我は我(わが)桶を売らんとて外に行かない、
人は我桶を買わんとて我許(もと)に来る、
我は人の我に就いて知らんことを求めない
我は唯家にありて強き善き桶を作る。
月は満ちて又欠ける、
歳は去りて又来たる、
世は変り行くも我は変らない、
我は家に在りて善き桶を作る。
我は政治の故を以て人と争はない、
我宗教を人に強ひんと為ない、
我は唯善き桶を作りて、
独り立(たち)て甚だ安泰(やすらか)である。
(ネットより引用しました)
月曜日の朝
雨上がりのお日様は
工場の奥深くまでさしこんでいます。
ただ黙々と働く、人達です。
心の時代~宗教・人生~をみました。
朗読されていたのは内村鑑三の詩でした。
三浦半島を散歩されていた時、一人の桶職人が無心に桶を作っておられた。
その姿は鑑三の心を大きく揺さぶった、解説者の人がそんなお話をされていました。
桶職(をけしよく)
我は唯(ただ)桶を作る事を知る、
其他(そのほか)の事を知らない、
政治を知らない宗教を知らない、
唯善き桶を作る事を知る。
我は我(わが)桶を売らんとて外に行かない、
人は我桶を買わんとて我許(もと)に来る、
我は人の我に就いて知らんことを求めない
我は唯家にありて強き善き桶を作る。
月は満ちて又欠ける、
歳は去りて又来たる、
世は変り行くも我は変らない、
我は家に在りて善き桶を作る。
我は政治の故を以て人と争はない、
我宗教を人に強ひんと為ない、
我は唯善き桶を作りて、
独り立(たち)て甚だ安泰(やすらか)である。
(ネットより引用しました)
月曜日の朝
雨上がりのお日様は
工場の奥深くまでさしこんでいます。
ただ黙々と働く、人達です。
2014年11月25日火曜日
マッサン
毎日、ビデオでまで撮って見ているのは、NHKの朝ドラ
国産ウイスキー作りに生涯をかけたニッカウヰスキーの創業者、
竹鶴政孝 「マッサン」の物語です。
22日の朝、道に迷ったマッサンにお父さんは伝えます。
「逃げるな」
「行き詰ったら、汗をかけ」
不透明な時代、皆が迷いの中にいるのかもしれない
でも、ただ考えているだけでは明日は見えてこない
机の上では見えなかった事が、汗の中にある
そんな現代へのメッセージなのでしょうか。
もろ味を醗酵させる酒作り、かいで混ぜて空気を含ませます。
酵母のぷつぷつと醗酵する音を聞きます。
ミシンの音、アイロンの音、生地の擦る音
製品が生きている証です。
生きている製品達、今日もやさしく包むようにたたみます。
毎日、毎日が、今の積み重ねです。
2014年11月10日月曜日
処方箋
「買い物に寄るからちょっと待っててくれ」
92歳になる父を連れて病院からの帰り道、近くのスーパーに寄りました。
背筋を伸ばし、買い物籠をもって歩く姿はとても九十歳を過ぎているとは思えません。
おまけに混雑している駐車場で、車の誘導までしてくれるのです。
久しぶりにお茶を飲みながら
自分の体は自分がよくわかっているよ と 父。
お腹が痛いとお腹にびわの葉を貼っているのだそうです。
お腹がドボンドボンしてきたら、足の裏に彼岸花の芋を摩り下ろして貼ります。
するとあくる日はお腹の腫れはとれているのです。
上手に病気と同居しながら16年が過ぎようとしています。
病院に行った今日も、これから畑仕事です。
彼岸花の芋には、毒があると聞きます。
びわの葉も、食べれるものではありません。
「でも毒も使い方で薬になるんだよ」
父が育ったのは、山奥の小さな集落
厳しい自然と向き合いながら
長年書きとめた農業日記があるそうです。
厳しい自然を味方にした処方箋です。
2014年11月4日火曜日
ブロック
「おばあちゃん、遊ぼー」
保育所から早めに帰った子供達
お昼ごはんの後かたずけをしていた手を止めて
孫達とブロックごっこです。
「ここは海の基地よ。」 と、お兄ちゃん
「大きな潜水艦がやってきたんよ」。いくつもブロックを重ねた力作です。
「ロボット飛行機です。お花も咲いているよ」。乗り物が大好きな弟です。
二人の会話はつながりません。
それぞれ思い思いの事をしゃべっているのです。
「じゃあ、おばあちゃんは町を作るね。車も走っているよ。」
三人三様の独り舞台、でもどこかで繋がっているのです。
いいえ、四人でした。
おじいちゃんは大声を上げて、大好きなゴルフの観戦です。
気がつくと、お兄ちゃんはおじいちゃんの膝元で眠っていました。
弟は一人芝居に夢中です。
おばあちゃんは、後片付けの続きをはじめました。
そして、おじいちゃんは相変わらず大声で観戦中です。
三人いれば、三通りの答えが
四人いれば四通りの答えが、でもどれが正解かは誰もわかりません。
でもお互いの思いを主張しあった時、そこにあるのは繋がりです。
繋がりは、より高みを目指して登っていくのです
2014年10月27日月曜日
最中
秋晴れの週末、爽やかな秋風に誘われて紅葉を見に行きたくなりました。
でも、運転手さんは不在、今日は絶好のゴルフ日和です。
台所の掃除をしながら、つけっぱなしにしていたテレビから
聞きなれた言葉が入ってきます。
「安芸太田町に、紅葉を見にいこう、」
番組は中国放送、「あっぱれ熟年フアイターズ」、紹介されていたのは、安芸高田郡太田町。
三段峡の豊かな自然と一緒に紹介されていたのは、創業明治43年のお饅頭やさん。
白い鮎の形をした最中が人気だそうです。
アナウンサーさんが、店主に尋ねました。
「大将は、一日もお店を休まれた事がないそうですね。」
「はい、饅頭作りが私の生きる道ですから」
幼い子供達が走り回っているその時も、
背中のランドセルが大きく見えたその時も、側にミシンがありました。
白いタキシードが、まぶしく見えたその時も、
白いドレスが、かすんで見えたその時も、側にミシンがありました。
長年、洋服の始まりを見つめ続けてきたその目は
今、洋服の出来上がりを見届けているのです。
この道しか知らない私です。
2014年10月20日月曜日
お魚屋さん
「お魚屋さんに修行に行きなさい。」
毎朝聞いている松下幸之助語録です。
在庫を抱えた販売部署の責任者に、幸之助は伝えます。
魚は今日売れ残ると、あくる日は半値になってしまう。
今日仕入れたものは、今日売らなくてはいけない。
「魚屋は今日売れるという見通しをちゃんと立てて仕入れているで、
その仕入れのコツを勉強してきなさい」
追いかけっこの生産と販売
バブル崩壊後、長年景気の低迷が続きました。
生産が勝っているときは、在庫をいかに落とすか
無駄な在庫を積まないよう長年、販売を生産が追いかけていたのです。
でも、販売が勝ったときは如何したらよいのでしょう。
生産を販売が追いかけるのでしょうか。
「見通しをちゃんと立ててるで、」
変化の激しい時代
うっかりするとオールは流されてしまいます。
見えない岩が川底を覆っているかもしれません。
「見通しをちゃんと立ててるで、」
より高度な分析力と考え方が必要になってくるのでしょうか。
2014年10月15日水曜日
マル虫
「おばあちゃん、虫さんを捕まえに行こう」
懐中電灯をもって二階から下りてきた孫達。
庭で鳴いているこおろぎを捕まえたいのです。
お兄ちゃんは小さなバッタを捕まえました。
弟は草の根元に隠れているマル虫を捕まえたようです。
手に持ったマル虫、そのまま玄関を上がって行きます。
「ヒロちゃん、だめよ。マル虫さんは土の上が大好きなのよ。
それに、お友達がいないと寂しいよ。」
「じゃーひろちゃん、」
お兄ちゃんの次の言葉を期待していたおばあちゃん、
「もう一匹 捕まえてこよう。」
そうか、そっちに行ったか
「だってほら、いっぱいの足をバタバタさせてねんねしているよ」
仲間をまっているよ、って言う意味でしょうか、意味のわからない弟の反論です。
明日の朝、まあるく固まって動かなくなったマル虫を見て、お兄ちゃんはなんて言うでしょう。
「ヒロちゃん、今度は土も一緒に入れとこう」
おばあちゃんの情報の中から仮説を立て実行した幼子達
そして、結果起きてきた事実から新たな仮説を立てるでしょう。
新たな発想は、沢山の情報の中から生まれます。
でも答えはひとつではありません。
二人いれば二つの答えが、
でも結果を検証し、検討し、積み重ねた仮説は、やがて経験となり哲学になります。
横に広げた答えは、どこまでも広がるばかりです。
2014年10月6日月曜日
思い
赤信号で 何気なく見つめた公園に、若い男の人が一生懸命お話しています。
向き合って、一生懸命頷いているのは、赤ちゃんを抱っこした若いお母さん。
二人は御夫婦のようです。
そこには口から出る言葉はありません。
お父さんは、両手を上下に動かしたり、指を折り曲げたり、大口を開けたり、
パクパクさせたり体中で思いを伝えておられます。
若いお母さんは、じっと見つめながらお話を聞いておられます。
体中でお話を受け止めておられる、そんな風に見えました。
「僕が先に持っていたよ。」
「だってこれは僕の車だもん。父さんにお誕生日に買ってもらったもん。」
泣きながら車の取り合いっこがはじまりました。
いつもなら、お兄ちゃんに譲る弟、でも今日はついに弟の思いが爆発しました。
投げたおもちゃが、お兄ちゃんに当ってしまったのです。
「お兄ちゃんのおもちゃ欲しかったんだね。」 「うん」
「でも、投げたりしてはいけないよ、お兄ちゃんに謝ろう」 「いやっ」
抱っこされて泣きじゃくる弟、それでも一歩も譲りません。
「広ちゃんが投げた。おばあちゃんの意地悪。」
こちらも一歩も譲りません。
体中で思いをぶつけてきます。
弟を抱っこして、お兄ちゃんの背中を撫ぜながら、三人しばらく沈黙が続きました。
「バスですよ、乗ってください。」 車を両手で押しながら小さな声のお兄ちゃん、
「ちびちゃんが、乗るよ。」 涙目の大きな声の弟です。
あの時の、あの言葉はあれで良かったのかしら、
あの時の、あの時の、過去への思いは反省ばかりです。
2014年9月29日月曜日
行列の出来るお店
毎朝の情報提供、
「知っとこ、で紹介されていた日本一行列の出来るスーパーマーケットランキングで
福山市のエブリィが二位で紹介されていました。
エブリィは一日のうち魚の売り場だけでも、三回変わるのだそうです。
朝は、鮮魚中心、お昼前には切り身に、そして三時過ぎると刺身やおすしに変わる。
同じ主婦の方でも、朝こられるお客様には鮮度を、お昼前のお客様には便利さを、
そして夕方お勤め帰りのお客様には、さっと食卓に並べられる手軽さを売られているのです。」
昨朝の担当は、「なるほど、」
いつもジーと耳を傾けて聞きいってしまう古参の社員さんのお話でした。
夕方いつものように慌しく近くのスーパーに買い物に行きました。
今日は日曜日、いつもと違ってご夫婦連れ、子供さんやお孫さん、
そんな家族連れの方が目にとまります。
いつもの惣菜より多くのお刺身やおすしが並んでいます。
どこのスーパーもエブリィと同じように、お客様の目線に合わせて品揃えされているのでしょうか。
でも何故、エブリィは行列の出来るお店なのでしょう。
街には多くの人があふれています。
店を訪れる多くのお客様は、何を思いどんな行動をされるのか。
一人ひとりの動きは複雑です。
でもどんなお客様も必ず持っておられるのが情報です。
動きそのものが情報です。答えではありません。
お店は沢山のお客様の情報の中から、どんな答えを導き出すのでしょう。
その答えが、エブリィの集客力につながっているのかもしれません。
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