2013年4月30日火曜日

背中


和食ブームの海外で、和食に合うと注目を集めているワイン、
甲州ワインがNHK「イッピン」で紹介されていました。

もぎ取られたブドウ、工場の中は白い煙が立ち上がっていました。
沢山のブドウで房が押しつぶされないように
二酸化炭素の白い煙がフサを覆って膜を作るのだそうです。

工場を訪れた押切もえさん、
「ブドウってデリケートなんですね」、の質問に
「デリケートに扱っているのです」。

優しく扱うから、優しい深みの味わいが生まれているのです

そっと包み込むように縫い上げた商品、
高級素材だからではありません。
そっと、優しく包み込むように扱っているのです。

凛としたその背中に、優しさを伝えたいから








2013年4月22日月曜日

会話


 黒書院の六兵衛、最終回の章を涙を抑えて読んでいる時でした。
「家計簿の上手な付け方が出ているぞ。」
例によって新聞の投稿欄を読み聞かせする主人
「待って、今 六兵衛を読んでいるから」
それにはお構い無しの大声、ついに言ってしまいました。
「私の時間をとらないで・・・」

何故その会話が必要なのでしょう、
生産現場は物を動かして初めて生産出来ます。

何故、この言葉が必要なのだろう
何故この位置に製品を置くのだろう

物の置き方、束ね方、置く位置、束ねる紐の色
言葉ではなくても伝える方法はいっぱいです。

洗練された工場は、人の流れ、製品の流れも透明です。

生産現場は物を動かしてはじめて生産出来ます。
動くだけと思える現場、
機械の一部のように思える現場

でもその頭の中は、「何故、なぜ、他に方法は」
フル回転しているのです。

2013年4月15日月曜日

ライン


 いつもより早出の朝でした。

駐車した車が斜めです。
薄くなって消えかかったライン、
あわせて駐車したはずなのに右に傾斜しています。

今日は隣に止っている車がありません。
無意識に隣の車に合わせて駐車していた車は、真っ直ぐでした。

いつの間にか合わせる事に慣れてしまっている脳は
ちょっとしたハプニングに混乱しているのです。

何もトラブルなく、何もなく仕事が進んでいく
同じことの繰り返しは、例外を嫌います。

でも、仕事を変えていくのはトラブルなのです。
起きたトラブルをどう変えていくのか、
それは後戻りではありません。
前に向かっていくのです。

人も仕事も前に、前に進んでいくのです。
思いやりの心と手をつないで。








2013年4月8日月曜日


 企業の変革の鍵は何でしょう。
それは、人だったのでは。

一人の人間の知恵では、右の物を左に動かすのも大変な努力です。
蓄積されたノウハウはそれを否定するかも知れません。

でも人が変われば右のものは、上にも下にも動くかもしれない
斜めにだって考えられるかもしれない
受け継がれたノウハウは、さらに新しい発想へとつながります。

何も否定しない、誰をも否定しない
「人を生かす」
新しい時代の到来を感じた帰えり道、
沿道の桜は満開です。

今日は日曜日
「黒書院の六兵衛」も「八重の桜」も
変革の歴史に命をかけた一ページを刻んでいました。





2013年4月1日月曜日

頭はデジタル


「 頭はデジタル、ハートはアナログ」、

久しぶりにゆっくりの日曜日の朝
たまたま見かけたドキメンタリー番組、
あるレストランのオーナーシエフの一言です。

生産者と消費者の架け橋にと、シエフは畜産農家に足を運びます。
食材を生産する農家の人達との会話の中から、
生産者の思い、美味しさへのこだわりが伝わってきます。

生産者の人の思いを伝えるのが僕の役目。
食文化を伝える新しい価値は、お客様の満足度に繋がっていました。

その一方で調味料や味までデータ化
日々の売り上げ、原価と、徹底的に管理されています。

病欠の担当者、
そんなときに起きたトラブル
何が問題だったのか、誰が問題だったのか前に
まず、「自分が」、と受けて立つ時
見えなかったお客様のハートが見えてきます。

データでは管理できないハートはアナログです。



2013年3月25日月曜日

研修


 今年の研修課題は、新商品開発
工場で物づくりをしている皆で、自分達が着たい物を作ってみなさい。
社長からの課題でした。

20年前、新しいCAD・CAMシステムを投入した新工場が完成した時
工場は創造センターと名づけられました。
それは与えられた物を作るのではなく、自ら生み出す、創造するそんな意味合いがあったのです。

30年前のあの日、
「今日から企画に」会長は一言でした。
売れる物が出来なかったらどうしよう。
言い知れない不安が襲いました。

「好きな物を作ればいいんだよ」、また一言
「そうだ、自分がお客様一号になろう」
がむしゃらに走り続けた30年でした。
反省ばかりの30年でした。
でも徹夜で縫った新商品、今も販売の上位にいるのです。

苦しんだ分結果はついて来るよ。
そしてそれは喜びに変わっていく。
副社長は不安そうな社員に語りかけるように伝えます。

大切なのは自分自身の意識の問題。
つまり 「思うこと」
そして、それを持続する事によって夢を実現する事が出来るのです。
ベットの上から なおも「極限の精神」を伝える会長です。




2013年3月18日月曜日

青い鳥


 五木寛之の新幸福論という本を読みました。

その中に「青い鳥の去ったあと」 という章がありました。

「幸福の象徴としてよく使われる「青い鳥」貧しい木こりの子供、チルチルと
ミチルが夢の中で幸福の青い鳥を求めて旅をするが結局見つからない。
ふと、目が覚めると自分が飼っていたキジバトが青い鳥に変っていた」。

でも、原作はその後にも続きがあって、結局その青い鳥は窓から外へ
飛び立ってしまったのだそうです。なんだか、辛くなってきました。

そんな時、里帰りしていた長女夫婦からこんな話を聞きました。
ボランテア活動をしている友人、貧しい国と思っていたカンボジア
でも決して自分達は貧しいと思っていない、不幸と思っていない。
「かわいそう」は、豊かさを知っている国の人達が思うこと、今が幸せ、
彼らの笑顔は屈託がない。
ボランテアの意義を改めて考えさせられたというお話でした。

作者は 「おわりに」 の中で、
百万人の人間がいれば 百万通りの違う幸福があると結ばれていました。

幸せの象徴、「青い鳥」は初めから形が無かったのでは、
ふとそんな事を思ったのです。

暖かな春の一日
市内マラソンに参加しての帰り道、眠ってしまった孫達の寝顔は
そよ風のようです。