2010年9月13日月曜日
流し台
まだ半分も埋まっていない工場の角で
全体をみわたしました。
20名のラインはミシンの音もはずみます。
どうしても持っていきたかったミシンの前につける流し台
日本では、もうあまり見かけることはありません。
自分の縫ったものがミシンから落ちないようにする為に
次の工程にスムーズに製品を渡すために
どうしても持っていきたかった流し台です。
ラインは小さなパーツを集めながら
衿がつき、袖がつき、やがて一枚の服に出来上がります。
40年以上前、
初めて座ったミシンには、どのミシンもその台がつけられていました。
時代は、大きく変化をとげました。
でも心をつなげていく流し台
どんなに時代は変わっても変わってはいけない理念です。
降り立った大阪空港は、今日も猛暑
新幹線出発時間まであと3分
「走るで、」
若い社長のあとを必死で追いかける、60歳の私です。
2010年9月5日日曜日
生活
置き薬やさんからいただいた情報誌
今回の特集は イシハラクリニック院長の石原ゆうみ先生、
その中に、こんな言葉が載っていました。
「今の時代、やたら塩分を制限されていますが、塩分というのは体が温まるので
昔はよく摂取したものです。
それで脳卒中や高血圧が多くなったわけですが、もし昔の人が塩分を控えていたら
脳卒中で死ぬ前に、体が冷えて肺炎になって死んでいたのではないかと思うのです。
冬の寒さで体が冷え、うつ病やリウマチになっていたかもしれません。
その地域の人が長年かけて作り上げてきた生活習慣、
ただ一面だけ見て簡短にくずしてはいけないとおもうのです。
そこには何か意味があるはずです。」
これから向かう福州にはどんな歴史があり
どんな生活があったのでしょう。
皆、一人ひとりに生活があり、人生があります。
どうぞ独りよがりになりませんように..。
明日の夢が一緒に見れますように・・・。
2010年8月30日月曜日
ナスの木
7月の末から、まとまった雨が降りません。
気温も36度、一向に下がる気配もありません。
秋蒔きの野菜作りに、畑の手伝いに行きました。
久しぶりの畑は、秋用に枝を落とされたナスの木がしっかりと大地に根を張っていました。
ナスの木の下に、かがんで草をとりました。
滴る汗に持っていったペットボトルは、すぐに底をつきました。
でも、枝をとられたナスの木がわずかに作った日陰は、なぜだかさわやかです。
時折吹くそよ風は、真夏日には感じなかった心地よさです。
よく見ると、 尻尾の赤いトンボが赤い目をして泳いでいます。
神様ごめんなさい、
気がつかなくてごめんなさい。
今年も同じように、秋はそこまで来ているのに.....。
2010年8月23日月曜日
夏休み
8月も終わりに近づきました。
子供たちのにぎやかな声が、ご近所から聞こえてきます。
夏休みも、あと一週間で終わりです。
そんな中、子供たちの夏休みの挑戦の様子が、テレビ放映されていました。
北海道の、サバイバルサイクリング
挑戦したのは10歳の男の子
過酷なコースを目的地までの4日間
自分との戦いが始まります。
涙を流しながら「もうだめだ、やめたい」涙と汗で顔はくしゃくしゃです。
「やめる?、やめるのも続けるのも君の自由だよ。」やさしく言葉をかけるコーチ
あくる朝奮起した少年は、やがて見事目的地までたどり着きました。
「歩いても、走っても目的地に向かってさえいれば 必ずいつかたどり着ける」
インタビューに答えた少年のさわやかな笑顔。
あと少し、あともう少し、頑張ってみよう。
滴り落ちる汗が、乾いた大地に
笑顔の雨を降らすまで・・。
2010年8月17日火曜日
おぼん
お盆前、お参りに来てくださったお寺の和尚様との世間話
お正月や春のゴールデンウイークは国民の休日。
国で決められたその日はお休みです。
でも、「おぼん」は国民の休日ではありません。
「でも、当たり前のようにほとんどの会社がお休みします。
ふしぎですねー。 」
今年も帰省する人たちで、交通機関は何処も混雑のニュースが流れます。
我が家も娘がだんな様と帰省し、皆で主人と私の実家を訪ねました。
久しぶりに訪れたそれぞれの実家は、嫁いだ娘や孫達が新しい家族を連れて集まります。
そして今年は、何を云っているのか分からない言葉をいっぱい並べて、
部屋中を駆け回る我が家の孫も加わって特別にぎやかです。
90才に近い父親は、ひ孫に手を引かれますます目じりが下がります。
ご先祖様に両手をあわせると、ぽっと手のひらが温かくなります。
ただただ、生かされていることへの感謝、
ただただ、つつがなく暮らせることへの感謝がこみ上げて来るのです
2010年8月9日月曜日
真夏日
気温36度、湿度80
久々の福州は炎天の真夏日
「でも、クーラーはどこの工場もつけないです」
総経理の言葉通り、窓につけた送風機で 工場内はさわやかです。
ミシンの音が響く工場は、二品番が流れていました。
でも、指導したライン流しとは様子が違います。
同じ工程を二人の人が縫っています。
棚を見てみました。
前回あった仕掛かり途中の製品はありません
検査にも、プレスにも たまった製品がありません。
確かに流れはよくなっています。
午後、責任者の人たちとの話し合い
「室長さん、工場を見られて問題点があったら教えてください」
「なぜ、同じ工程を二人で縫うのですか」
洋服の一番のポイントは衿つくり、
洋服の中心に、形よくおさまらなくてはいけません。
表と裏になる二枚の生地を縫い合わせて出来上がった衿、
裏衿をつける人と、表衿を整える人、二人の人で衿つくりは出来上がります。
でも、二人で分けて縫うと 前の人の縫いが悪いから綺麗に縫えない、といって問題になるのです。
だから、二人で同じ工程を縫えば結果は同じでしょう、責任者のGさんはまじめ顔。
皆が私の答えを待っています。
「確かにそうですね。でも、動作研究をしてみてください。きっと同じではないですよ。
そしてもし、前の人が綺麗に縫っていなくて問題になるのならその問題点を解決しなく
てはいけません。
なぜなら、次工程はお客様なのです。」
通訳をしていた総経理の表情が変わりました。
「室長さん、わかりました。」
何も知らずに飛び込んだ縫製業界、苦しみの中で得たものは
彼の一生の宝になるでしょう。
2010年8月2日月曜日
ミシン音
小さな工場は一日にかかる品番数は時によっては5品番以上
さらにロット枚数は10枚以下、
1品番、1枚のサンプル縫いもこなす生産工場
何とか出来上がり枚数を増やさなくては
ストップオッチ片手に
皆を追い込んだのは一ヶ月前
確かにみんなの動きに変化が出始めました。
でも、心まではつかめません。
毎日、納期に追いかけられながらの生産は
残業、土曜日出勤
それでも生産は追いつきません。
今週はついに工場に入って、見えない針とにらめっこです。
「室長、糸が違っていますよ」
そばで縫っていた若手社員に声をかけられます。
「そのパーツは裏において重ねた方が次の工程が楽ですよ」
今度はもう一人の若手社員
「有難う」
返す笑顔に、ミシンの音も上がります。
アイロンから出てくる 蒸気の音
後から追いかけてくる バキュームの音
ガッシャと跳ねる、穴かがりの機械音
工場は、いろいろな音が気持ちよく響きます。
オーケストラのような工場は
タイムを数秒縮める努力より
一緒に学ぶ大切さを、教えてくれるのです。
登録:
投稿 (Atom)