2010年7月12日月曜日

相撲


昨日、野球賭博問題で大きく揺れた大相撲名古屋場所が初日を迎えました。
テレビ放映のない自粛した相撲業界

流れていく歴史の中で どよんだ空気に小さな風穴があきました。

確かに変えていくのは大変です。
変わっていくのは、もっともっと大変です。

でも、すべてを周りのせいにしていたら何も変わらない。

長い歴史を持つ国技

私たちから見ればとてつもない大きな組織です。

でも、どんな大きな力も、一つ一つを紐解いていったら
最後は個に行き着くように思うのです。

今、目の前にある事実

一つ一つを紐解いて、一つの線で結んだら見えてきたものがあります。
それは、自分が結んだこぶでした。
自分が歪めたねじれでした。

真っ直ぐなものを、ゆがんでみていた心です。

「33連勝より、いい相撲取りきった」

初日、圧勝した横綱白鳳の言葉です。

2010年7月5日月曜日

工場


 8枚の束
二つに折った後ろ身頃は、一枚だけ伸ばしてアイロン台の上に載っています。
定規で寸法を決めた折代を、すべるようにアイロンが動きます。
1mmの違いもなく折られた裾はまた二つに折られた元の位置に返します。

流れるように手の中で動いていくパーツたち
同じことの繰り返しの中で、競うのは昨日の自分です。

ライン縫製は、細かく分散された工程を一人ひとりを専門化することで
追いかけていくラインです。
追いかけられるのは前工程、自然にスピードが上がります。

でもリミットの生産は多品種、極少ロット、ライン縫製が組めません。

流れていくパーツたち、

昨日よりやさしさを
昨日より厳しさを

競っているのは昨日の自分。
追いかけているのは明日です。

磨きぬかれた工場は
やがて、研ぎ澄まされていくのです。



2010年6月28日月曜日

一歩


 日経新聞に毎日連載されている私の履歴書
今月はオービック会長の野田順広氏の履歴書です

昨日のお話はそれまで主流だったオフイスコンピュータから
パソコンに大きく舵取りしたいきさつが載っていました。
ハードからソフトに力を入れ始めたばかりのオービック
さらに世界の情報の発信基地だったシリコンバレーを視察
コンピュータの大きな変化を先取りしての舵取りだったと載っていました。

会長は極限の精神の中にこんな言葉を書いています。

「30年前、会社の状況は決算をしないとわからない
税理士に決算を依頼しても問題点の後始末に終われる毎日でした。
そんな時、情報処理の会社からコンピュータを売りこみがありました。
当時のパソコンは故障も多く使える状態ではないので薦められたのはオフコンです。
資金がなかった私は、安いパソコンを導入するしかありませんでした。
残念ながら現在のパソコン全盛時代を予測したのではありません。
パソコンを私の協力者と考え、私の考え方をマニアル化しました。
一つ一つの仕事をマニアル化しそれを自動処理に変えました。」

会長が、朝早くからパソコンの前に座っておられた姿を思い出します。

何百という受注件数を自動処理してくれる受注システム。
納期管理も、財務管理も
すべては一歩から始まりました。
どんなものにも初めの一歩がありました。

若い世代、踏み出そうとする一歩が
あちらこちらに顔を出しています。

業界で一番小さな会社です。

でも、発信される情報はきっと業界を変えていくでしょう。





2010年6月21日月曜日

竜神様


急に強くなった雨足に
同行した社長まで苦笑い
久々の中国は、またまた竜神様のお出迎え

工場は
やっと人が安定し二つのラインが静かに流れていました。

まず、午前中はタイムを取って問題点を班長さんに伝えよう

最終工程、スタートボタンを押したタイムウオッチ
なかなかストップボタンが押せません。

もう一度念のため、
「もうもう、待てません」
工場に入って一時間
「二ラインを、一ラインに変更してください」

工場の中は、三品番が流れています。
なぜなの、何で三品番も

整理されていると思った棚には仕掛の山です。

「ライン流しストップ
全員でこの仕掛を整理します。」

緩やかなラインが
ミシンの音が響き、竜神様の降らした雨におしながされたのは
最終日のお昼前でした。

工場は小さなことの積み重ね、
今日のマイナスを、明日取り返すことは出来ません。
毎日毎日が真剣勝負です。

「なぜ、これはここにあるのか、
なぜ、あれはこのままなのか。」

創業の頃の会長の声が、聞こえたような気がしました。





2010年6月14日月曜日

夏色


朝、いつもの曇天の空は、夏色になっているかしら
緑の山、大きな石、自然豊かな福州に
夏色はどんな景色なのでしょう。


明日から、また景色は福州

雨女の異名をもらった私を待ってくれているのは
乾いた土地

小さな体をくねらせて、笑顔でいっぱいのOさんに
硬い表情のAさん。
姉御肌のBさん

明日からの
また、新たな挑戦の始まりです。

2010年6月7日月曜日

水車


テレビで水車の映像が流れていました。
日本で唯一の水車つくりの名人、野瀬さんのお話でした。

野瀬さんは、カンボジアなど世界中で水車作りを支援する活動を行っている有名な方で、風車の神様といわれた中村さんの弟子に当たる人だそうです。

放映されていたのは、中村さんの作られた直径12メートルもの巨大な水車の修復でした。
水車のパワーを左右する最も重要な部分は、水を受け止める羽根板と受け板の角度。
川の流れにあわせて角度をかえる、それをかたどった板が形板と呼ばれ、修理などのために代々受け継がれます。

中村さんが残された修復用の板の中には、なぜか3本の線が書いてありました。

その年の雨の量や機構によって微妙に違う変化を見つけなさいの、メッセージ
だったのでは・・・。

人も時代の中で、生き抜いています。
思いも、体も心も微妙に変化していきます。

そんな心を
小さな思いを、少しでも感じ取れる人になりたいと思うのです。

2010年5月31日月曜日

ロボット


おお!
ついにやったぞ

5月30日、新聞を広げた主人の感激の声
日経新聞に載っていたのは「コンピューター脳に近づく」の見出しで紹介されていた
「賢いロボット登場」

「分子コンピューターと呼ばれる技術の一種で、普通のコンピューターとは全く異なる。普通のコンピューターは半導体チップやハードディスクで出来ているが、新技術は微細な有機分子の薄膜一枚にすぎない」。

「膜って何、それって細胞のこと」?

「わからん、とにかくすごい今に知能を持ったロボットが出来る時代が来るぞ。
昔の漫画に書いてあった通りだ。」

ロボットが大好きな主人の話は、ますますエスカレートしていきます。

よく読んでみるとこんな事が書いてありました。

「この分子には電子を与えることができ、与え方がプログラムやデータ入力にあたる。そしてこの分子は隣同士の結合で、自由に変化する。この変化が一種の情報処理になる。これは、状況に応じて回路の構成を自分で変えていくコンピューター技術で進化回路と呼ばれる・・・ そこには初期的な知能すら見え始めている。」

最後に、こんな言葉で結んでありました。

「進化回路は、脳にも似ている。分子が脳神経細胞、回路が脳神経細胞ネットワーク、そして分子層全体が脳。コンピューターは知能を持つ人間の脳に近づいてきた。
将来いちいち教えなくても、自分で賢くなるロボットが実現するかもしれない。」

こんな言葉も、
データ処理と知能の違いは、人間はさまざまな図形から似たもの同士をあつめたり分類することが出来ます。
でも、普通のコンピューターは少しでも違うと異なると認識し似たものを捕らえるのが苦手です。
この分子層は似た入力が皆同じになる、などグループわけが出来る。

そして、
「分類する能力は知能の第一歩、それが出来ないと物質をうまく識別することが出来ず、高度な知能にたどり着くことは出来ないのかもしれない」

今日は日曜日、目の前には日々整理できなくて溜まってしまった たたみかけの洗濯物、傍らに押しやられた新聞や雑誌の束。

「分類する能力は知能の第一歩、それが出来ないと物質をうまく識別することが出来ず高度な知能にたどり着くことは出来ないのかもしれない」

確かに、確かに、

変に納得してしまった私です。