2009年11月30日月曜日

ひだまり


 駐車場の側に小さなお家があります。
玄関の前に椅子がおいてありました。

今日は暖かい一日。
椅子に座って遠くを見つめているおじいさん。
どこを見つめておられるのか、何を見ておられるのか。
その目は一点を見つめたままで動きません。
ドアを閉める音にも無反応です。

人は皆老いていきます。
歩んできた人生を、振り返っておられるのでしょうか。

人は人とのつながりの中で、支えあいつながりあい喜びが生まれます。
でも、苦しみも悲しみもまた、人とのつながりの中で生まれます。

一人ひとり精一杯生きている中で、
気がつかないで傷つけている心があるかもしれません。
気がつかないで通り過ぎている心があるかもしれません。

遠くを見つめているおじいさん。

ひだまりは、おじいさんを暖かく包んでいました。

2 件のコメント:

  1. どんなにがんばって生きても、気が付かないで通り過ぎる気持ちの方が多いのでしょうね。
    だからこそ気が付いた人の気持ち、目の前の出来事や今、置かれてる状態などに精一杯に取り組まないといけないように思います。
    もういい歳の私の私ですが、きっとまだまだな自分を自覚して、また明日を迎えようと思っております。。。

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  2. Ieoさん
    コメント有難うございました。
    若い頃は一生懸命走っていたように思うのですが、年齢を重ねていくと共に立ち止まって考える事が多くなりますね。まだまだなと思われるIeoさん、それはきっと人生に深みが出てこられた証なのだと思います。
    これからも宜しくお願い致します。

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