工場の中はいつにもましてにぎやかです。
なにやらわからない言葉で いっぱい喋っているのは
新しく立ち上がる工場、中国の福州工場の総経理と工場の責任者です。
出来上がったサンプルを見ながら
縫製の考え方、縫いの基本
サンプルの注意点を伝えました。
小さなサシを持ち2mmの違いを伝えます。
角は角に、丸は丸に縫ってください。
総経理は私の言葉を中国語に直して伝えます。
xxxxxxxx xxxxx xxxxxxxxxxx xxxx xxxx
なにやら話が込み合っています
総経理は、倉庫から商品を持ってきてたずねます。
「この商品はここが少し丸くなっています。これでいいですか。」
「・・・・・」
答えられない私に総経理は続けます。
「この商品と同じであればいいのですね」
総経理は日本の大学を出て、その語学力は抜群です。
確かにそこは気がつかないでいたパターンのミスでした。
工場も気がつかないまま縫っていたのです。
縫製工場の経験が無い社長に専務、中国工場の総経理
経験がない分、理解しようと必死です。
学ぼうと必死です。
若い力は過去のミスを浮き彫りにしました。
明日を見つめる若い力は冬の寒さをうけながら
しっかりとその力を蓄えているのです。
やがて来る春の息吹を感じるのです。
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