2009年10月5日月曜日

福山城


 静かな朝です。

久しぶりに福山城に行きました。
そびえる天守閣、周りには松ノ木、桜の木たくさんの木々たちが形をそろえて立っています。

大地に根を張り空を仰ぎ天に向かって高く高く伸びています。
一本一本くるうことなく伸びているのです。

天守閣につながるこの道を、今日までどんな人が通ったでしょう。
時代が通り過ぎていく中で、そびえる木々たちは何を見何を感じたでしょう。

静かに目を閉じ木と一体になってみました。
しっかりと大地に根を張り空を仰ぎ、さらに高く伸びようとする天に届こうとする
宇宙につながろうとする、でも静かに静かに立っている木々たちです。

人は何故苦しむのでしょう。
人は何故悩むのでしょう。

過去の自分を変えることは出来ません。
過去の過ちを消す事は出来ません。

うれしかった事より楽しかった事よりなお深く心に残るのは苦しみや悲しみです。

木はそれでも静かに立っています。
木はそれでも天に向かって伸びているのです。
明日に向かって伸びているのです。
ただただ、今日よりも明日へと伸びているのです。



2 件のコメント:

  1. 植物は太陽に向かって迷うことなくただただまっすぐに伸びていきます。
    根を張った、その場所で長い長い一生を終えます。
    伸びてゆくその姿勢に戸惑いはありません。
    若く、これからの木々、年老いて幹が大きくひび割れた老木、皆、広い大きな空に向かって伸びていきます。
    人は右へ左と自由に動き回り、時としてその場の感情で物事を安易に判断することさえあります。
    ある意味、悩み苦しむのは人だけに与えられた特権のようなものかもしれません。。。
    身動きできない植物や純粋な動物たちを見ているとそう思ってしまいます。。。

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  2. leoさんコメント有難うございます。
    本当にそうですね。私達はそうした自然から多くのことを学ばせてもらっているのですね。
    お城にはたくさんの木がありますが、どの木も間違いなく空に向かって伸びていました。夢、希望そんな言葉を思い出させてくれました。明るい言葉を思い出させてくれました。
    leoさん、いつも本当に有難うございます。

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