爽やかな秋の風に赤とんぼが戯れています。
鐘楼バッタは大きく折り曲げた後ろ足で遠くの草原に跳んでいきました。
青い空をバックに畑では冬の野菜たちが一斉に芽を出しています。
大根、人参ほうれん草、レタスにキャベツ白菜と畑では緑のラインが
追いかけっこしています。
今日は大根の葉っぱの間引き作業です。
「少し間が開くように間引きしておくれ、また二週間ぐらいしたらもう一回間引きするから」
農園主の主人は、忙しそうに長ネギの苗を植えながら指図します。
「もう一回間引きするのなら、はじめからもっと間隔をあけておけば一回で澄むんじゃない」
「いいや本にそうしなさいと書いてある。」
「・・・。」
四葉の葉っぱを抜きながら主人の言葉を思い出しました。
「小松菜はゆがいて胡麻和えにすると美味しいんだって・・
もう少し大きくなったら油揚げと一緒に油いためにしてもいいそうだよ。」
大根の成長に似合った間引きを繰り返す事で、合理的ではないけれど物を無駄にしない。
一見面倒に思えるその作業を
昔から当たり前のように行なわれてきたその仕事を
私達はエコとよぶのでしょうか。
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