2009年8月24日月曜日

お花屋さん


 広島に着きました。

「近くにお花屋さんはありませんか」

バスを降り探したお花屋さんは、こげ茶のエプロンがよく似合う
コーヒーショップの横のエスカレーターを降りた所にありました。

透明なドアを開けると、緑の木々が私たちを迎えてくれました。
人が行き交うビルの中、小さなお花畑がその一角をおおっています。

白い菊の花の中をぬけると、色とりどりのバラ達がお花の階段を作っています。
赤い花はフリージア、マーガレットのやさしいピンク、
そして娘の大好きな黄色い花のガーベラは頭をそろえて並んでいます。

「かわいい黄色の花束を・・」
白いブラウスに、黒いエプロン、笑顔のおねえさんにお願いしました。

「有難うございました」

メッセージカードをつけて受け取った花束。
透明なシートの間から顔をのぞかせた花達は競って天を仰ぎます。

出口を見失った私達に階段を上って見送ってくださった店員さん。

黄色い花束の中で娘の笑顔が
いただいたやさしさと一緒に輝いていました。


2 件のコメント:

  1. 私も中年真っ盛りの年代に突入し、若い女性を見かけると自然に目がいってしまうようになってしまいましたが、
    特にいいなぁ、と思う方は、
    好きなことをしている人を見かけたときです。
    これは同性にも言えることですが、、、
    作り笑顔ではない、自然の作り出した笑顔に接したときは、自分もなんだか幸せに感じます。
    私も自然な笑顔を心がけてはいますが、気持ちの落ち込んだときなど、果たして実践できているか、後に自問することもしばしばです。
    きれいな花に囲まれた店員さんは本当にきれいですよね。

    返信削除
  2. いつもコメント有難うございます。
    心の底から笑顔になれる人って本当にきれいですね。
    商いを超えた心使いがとてもうれしく感じました。
    笑顔の娘を見た時、その優しさが伝わったような気がしました。

    返信削除