2014年6月30日月曜日

薬味


 日経新聞、六月の「私の履歴書」は
アサヒグループホールディングス相談役の、福地茂雄さんでした。

淡々と語られた企業活動の中で、新設された名古屋支店販売2課長に命じられた時のお話。
「君はどういう考えを持って、部下に接するのか」と、本田博名古屋支店長。
「自分に出来ないことを部下に求めるのは卑怯です。自分に出来ることはしっかりやらせます」
「君は管理職としては落第だな、それだと君のコピーばかり出来てしまう。」

夏物繁忙期を過ぎ、それでも追いかけている受注残は、多品種小ロットではありません。
過去に例の無い多品種極小ロットです。
それでも、採算、品質、納期、どれも絶対条件、何一つ外す事は出来ません。

長男夫婦から、記念日のお祝いに豆腐料理の専門店、「梅の花」に招待されました。
移転して一年、木立の間にたたずむお店は、淑やかで上品なたたずまいを見せています。
「おからサラダ、温み豆腐、豆腐シュウマイ、田楽、ゆば」、
庶民の台所をあずかっている豆腐はさらに工夫され、
添えられた薬味と一緒に、その姿を高級食材へと変身させていたのです。

多品種小ロットへの取り組みは、今始まったわけではありません。
過去何年来の大きな課題です。
それでも、挫折の積み重ねは、新たな薬味を生み出しているのです。






2014年6月24日火曜日

ルーズウェルトゲーム


「 誰よりも会社の事をよく知っている、よくわかっている
ただ、それだけの事です。」

少し漫画ぽいドラマだな、と思いながらも毎回感動で涙してしまうドラマ
NHKの「ルーズウェルトゲーム」が、最終回を迎えました。
社長と反対意見の専務は、創業当時から会長を支えてきた古参のやり手です。
古参の専務が、社長と思いを同じくした時 しみじみ語った言葉です。

明日という日が無いかも知れない、それでも今日のお客様に答えるために
必死で働いた日々は、思いを重ねた会長の夢がありました。
ただ夢中で追いかけた明日は、いつの間にか40年の歴史を刻みました。

誰よりも会社の事をよく知っている、よくわかっている
ただ、それだけの事。

主人と二人、暑さをしのいで夕暮れの畑は穏やかです。




2014年6月16日月曜日

目標


 久々にやってきた娘と、晩御飯を一緒に作りました。
食事の後お喋りしている娘に、、
「早く帰って家のかたずけをしなくてもいいの」
「うん、だって朝全部済ませて来たもん」

末っ子の次女は、私に似てかたずけ音痴です。
でもどうした事でしょう。
そういえば先日たずねたアパート、いつもと様子が違っていました。
「何か変えた?」 思わず尋ねた私です。

「実はね一大決心、終わる時間を決めて家事を済ませるようにしたの。
 最初はしんどかったけど、今では自分の時間がいっぱい出来たよ」

思い出しました、小学校の夏休みの一日の予定表
朝六時起床、六時半ラジオ体操
七時、朝ごはん、八時、勉強
一日も守れる日はなかったけど、目標時間を決めていました。

忙しい繁忙期、納期は目標時間でした。
閑散期の目標は、どうするのでしょう。

朝、五時半に起きて
六時、お弁当作り、六時半朝食
今朝から、目標時間への挑戦が始まりました。





2014年6月9日月曜日

コートジボワール


 いつもより早出の車の中
放送されていたのは、「日本全国、八時です」。

今朝のゲストは、サッカー解説で有名なセルジオ越後さん だそうです。
サーカー音痴の私です。
セルジオ越後さん、ワールドカップを目前にして注目の人なのでしょうか。
初回対戦する「コートジボワール」と「日本」の違いをお話されていました。

コートジボワールは、サーカーはとてもポピュラー
それは、だれでも、何処でも、いつでも

でも、日本は
だれが、何処が、いつが

生産部門は一日一日が勝負です。
日々感じる小さな問題点、
問題意識がポピュラーな会社は
だれでも、どこでも、いつでも、

たえず自分と向き合っているのです。



2014年6月2日月曜日

きゅうり


きゅうりの苗の下に敷いてあるのは何なのでしょう。

お隣の畑はいつも整然としています。
土の間に緑の野菜たちがさくっと立っているのです。
皆、同じように肩を並べサクッとたっているのです。
我が家の畑は、今日はきれいです。
でも、一週間後緑色していた野菜は黄色く変化しているのです。
あっという間に草畑です。

お隣の畑を耕しておられるのは80歳をすぎたご婦人です。
今日も黙々と何かされています。

「きゅうりの下に敷いておられるのは何ですか」
「ほうれん草が大きくなり過ぎたので刈って敷いてみたんですよ。
下敷きは、夏日の跳ね返りを防ぎ、水分を蓄えておくことが出来ると
農協でもらったプリントに書いてあったんですよ。」

何年も野菜作りをされているベテランさんです。
「素人ですから、毎年、毎年一年生なんですよ。」
謙虚な姿勢が、新しい明日を作っているのです。

残業の続く毎日
連呼していたのは「忙しい」の合言葉
でも今朝の工場は違います。
金曜日の会議、どんな声かけがあったのでしょう。
連呼しているのは、アイロンのスチーム音とミシンの音
工場の忙しさに違いはありません。

一生懸命な、すがすがしい空気が伝わってくるのです。