2010年5月17日月曜日

納期


 「リミットさんは、他社と違うと思っていたのに
2ヶ月先の納期をお客様にいえますか。」

受注の窓口、お客様センターに届いた言葉です。

連休前から入り始めた夏物の注文が連休明けからさらに拍車がかかり、
サービスセンターは納期の返事に追われています。

昨年秋、売り上げの落ち込みはかつて経験したことのない状況でした。
その中で実行された中国青島工場の操業停止。

当時の判断を社長はこんな言葉で綴ります。

「この不況は今まで経験してきたものとは全く異なると感じました。地面に亀裂が走り、一気に地盤が崩落したかのような、もはや恐怖感でした。
この状況でも存続できる会社にするためにはどうしたらよいかをまず考えました。

結果、中国青島工場の操業停止、そして新しい工場をスタートさせる事を決意したのです。

そして
約束しています。

「来年春には新しい中国の福州工場が動き始めます。国内工場も、クイック生産することで、在庫を減少させます。このようにして、品切れ商品も、仕掛がない状態から二週間の即納体制を維持いたします。」

福州工場を軌道に乗せることが自分に課された使命と考え取り組んできました。

でもそれは、本当にお客様を見ての取り組みだったかと今思うのです。
確かに、品質のよい工場が出来上がりました。
まだまだ、採算的には無理があります。でも、生産ラインがやっと出来上がりました。自分でも、短期間でよく頑張ってくれた、よく出来たと思っていました。

でもこの繁忙期に製品を間に合わすことが出来ませんでした。
本当にお客様のことを考えていたなら、社長の言葉の意味をもっと強く受け止めていたならもっと短期間で軌道に乗せることを使命としたはずです。

国内工場も、福州工場も残業しながらのフル稼働。

人も企業も、苦しいときほど真価が問われるのだと改めて思うのです。




0 件のコメント:

コメントを投稿