2010年3月23日火曜日

貴方


 刻んだ歴史の中でいつも、リミットが伝えてきたこと

それは働く女性の方たちの笑顔への応援歌でした。

言葉は最小限に、その思いは感性に訴えてきたつもりでした。

「買ってください、売ってください」

その言葉は決して使いません。
使いたくありませんでした。

それは言わなくても、語らなくても写真が、キャッチが商品が語ってくれると
思っていました。

だから、機能よりも素材よりも、
仕事服だからとなおざりにしない
押し付けで着させられる服よりも着たいと思ってきていただける
見た目の優しさ、デザインを一番に伝えたいと思いました

でも、それは豊かな時代が生んだ産物だったのでしょうか。

厳しい時代、心だけでは訴える力が弱くなったのでしょうか。


いいえ、そうではないのです。

もっと深くもっと強く笑顔を追いかけたその時に、

見えてきたのは「貴方」です。

真に「貴方のために創りました」といえるのは

培った歴史の上に、なお若い力が積み上げたその心が、本物だからだと改めて思うのです。





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