「同じ道があるなら苦しい方を選ぶ」
これは、社長(現会長)の言葉です。
道に迷った時、必ず社長はこの言葉を掲げました。
25年前のある日の事、社長が急に副社長に告げました。
「地元の問屋卸を、すべてやめる。」
衝撃的な言葉でした。
当時売上の半分以上を、地元の問屋さんに買っていただいていました。
10年、20年先を見つめた時、よりお客様に近い所で商売をしようと誰もが思うでしょう。
特に繊維業界は、その流通経路が複雑です。
女物は小さな分野です。
地元の皆さんに、喜んで売っていただいていました。
問屋販売をやめるという事は、売上も半分以下になるかも知れないという事です。
10年先、20年先の事は誰にもわかりません。
このまま問屋さんに、買っていただいていたほうが、ずーと楽なはずです。
でも、あえて、社長は苦しい道を選びました。
そして、一軒、一軒お断りして歩きました。
その任にあたったのは副社長です。
副社長が信じたのは、いつも自分に厳しい社長の姿勢です。
社長が信じたのは、苦しみの後にやがてやってくる明日でした。
●・・・ 今月の室長の言葉 ・・・●
大きなまあるいお月様が、出ています。雲がゆっくり、流れていきます。どこかで虫の声がきこえます。毎年やってくる、今夜は十五夜です。(9月14日)
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