2013年8月26日月曜日

福州


 二年前の景色を思い出せません。

高速道路の上から見下ろす街は高層ビルが建ち並んでいます。
整備され始めた道路の両側は古い建物を壊した瓦礫がいっぱいです。
やがてここも新しい建物が建つのでしょう。

景気は鈍化しているとの報告が嘘のようです。

街は大勢の人であふれ
街は多くの車が行きかい
街は多くの音が鳴り響いています。
街はエネルギーがいっぱいです。

賑やかな話し声は
何を語っているのでしょう。

今日を薙げいているのでしょうか。
明日を憂いているのでしょうか。

大きな口をあけ
大声をあげ、
高らかに笑う口元は
きっと明日の夢を語っているのです。




2013年8月19日月曜日

お客様


 「お客様は答えを持っていないんだよね」

久しぶりに帰ってきた次男の言葉です。
お客様の要望を聞きながら、
でもそのままを提案するのでは駄目
そこに新しい価値をつけて提案していかなくては
お客様の満足にはつながらない

「時間外ならお客様の満足度は高いんだけど、
スキルを高めていくのは厳しいねー。」
お酒の好きな彼は冗談ぽく笑います。

どんなに時代が変っても、
いつも大切なのはお客様満足度

紐解いていた社員教育の為の資料

「すべての製品は製造目的上完成品であっても
顧客の使用目的上では、常に未完成である。」

「明日の顧客の為に、今何をすべきか」

角がちぎれ折れ曲がった表紙、色あせた紙、
常に半歩先を歩いていく事の大切さを
手書きの文字は今も教えてくれているのです。



2013年8月12日月曜日


 ぬぐっても、ぬぐっても滴り落ちる汗
高知では40度の気温を記録したとか。

冷房付けの毎日から抜け出して
昨日はお日様が容赦なく照りつけるお寺の境内にいました。

6月から中断していた久々のお四国まいり
お寺への入り口には、
「もうではなく、まだまだこれからの岩屋寺」の張り紙が

一歩一歩の道のりはふき出す汗との闘いです。
でも、大きく伸びた杉の木はちょうど日陰を作ってくれています。
時折ふくそよ風は、なんと心地よく感じるのでしょう。

「りリリー」
朝7時、待ちきれないように電話がなります。
いつもいつも精一杯考え、
いつもいつも精一杯明日を思い
いつもいつも精一杯今日を思い
いつもいつも精一杯だったお四国。

124回のお四国は、精一杯の分だけ
日陰の優しさが、
そよ風の思いやりが、そして感謝がありました。

ふき出す汗
少しでも肖りたいと思うのです。








2013年8月4日日曜日

扁桃腺


 4歳の孫、今朝も熱が下がりません。
とんぷくを飲んでも、点滴を打っても、一向に下がる気配がありません。
「何かあったらどうしよう」
、孫の息苦しそうな口元を見ていると不安でいっぱいになってきます。

昨夜も夜通し泣いている孫、起きて看病している若いお母さん、無理しなければ良いけど
久々にやってきた娘の疲れた顔、「大丈夫しっかり寝ている、ちゃんと食べてる。」

毎日毎日、孫の事、子供達の事、会社の事、何かが気にかかります。
まるで、気にかかることを一生懸命探しているみたいです。

人は経験を繰り返し繰り返し、やがて老いていくのです。
何処までいっても何歳になっても、これで満足は無いかもしれない。

一日を見るとやらなければいけないことばかりが見えてくる
でも一生を見るとやりたいことが見えてくる。
主人が撮っていたゴルフのビデオに残された、大和証券のシーエム。

目先の事ばかりを考えて不安になるより
生きてきた人生よりはるかに短い未来かもしれない、
でも一生を見つめた時、
不安だらけの人生は大きな喜びに変ります、感謝に変ります。
生かされている事への感謝に変るのです。

「お義母さん大丈夫ですよ。扁桃腺の熱だから、
心配ばかりしていると、不安な心は移ってしまいますよ」

元気に笑うお嫁さんの笑顔が、太陽に向かってポンと後押ししてくれるのです。