2013年7月29日月曜日

補聴器


 ますます耳の聞こえが悪くなり、テレビの音が大きくなる一方の主人と
補聴器の説明を聞きに行きました。

デジタル化された補聴器はマイクロホンで音を捉え、その音を増幅して
スピーカーから出しているのだそうです。

店長さんは、
「いっぱい聞こえる音の中から雑音は小さく 、人の声は、はっきりとやさしく聞こえるように
しましょう。」
パソコンを操作しながら補聴器の調整をされます。
「スピーカーは、一個のものより4個ある方がより自然な音を感じていただくことが出来ますよ。」

「人の体ってすごいですね。耳に入ってくる莫大な音や濁音を聞き逃しながら
自分が聞こうとするものを確実に聞いているんですね。」

「補聴器は聞こえを補助する器具であり、完全に健康な耳の聞こえに
回復させる事は出来ません。」説明にこんな言葉が添えてありました。

雨上がりの夜道、溜まった水をはねるタイヤの音、水の音、エンジンの音、
様々な音が耳に飛び込んできます。

人は何を聞こうとしているのでしょう
多くの音の中から何を捕らえているのでしょう。
そして、何を受け止めようとしているのでしょう。

通り過ぎていく音たちは、どれひとつ同じ物はありません。
どれも、雑音のひとつでしかないかもしれない。
でも、繰り返す言葉は
いつか心地よさに変ってほしいと思うのです。












2013年7月22日月曜日

蕎麦


 日曜日のお昼
たまたま見かけた地元の情報誌
山県郡北広島の蕎麦どころ
山間の町に蕎麦を食べに出かけました。

紹介されていた情報誌には
遠くからわざわざ食べに来られる人も多いとか

塀に掛ったのれんを潜るとお店?
と疑いたくなるお家の玄関
ドアを開けると、やはりお家の玄関

内から
「いらっしゃいませ」の優しい声が
「こんにちは、なかなか場所がわからなくて、」
靴を脱ぎながら、カーナビのアナウンスを信じなかった主人は、
迷った道のりをカーナビのせいにして話を続けます。

玄関の廊下づたいにリビングが
やはりお家のリビング
和室とリビングが一体化したお部屋にテーブルが並んでいます。
外には緑がいっぱいのお庭。

食事が終わった頃、さりげなく入ってこられた大将
4年前定年退職後、やっぱり蕎麦屋をする事になりました、と。
新築されたお家、小さな花瓶に愛らしい紫色のリンドウの花
住む人も、蕎麦も優しい夏の日でした。






2013年7月16日火曜日

任せる


 毎月楽しみにしている 日経新聞の「私の履歴書」
六月はテンプスタッフ創業者の篠原よしこ氏でした。

淡々と語られる青春時代の思い出、結婚、海外生活、そして起業
自転車操業の苦しみや、女性だけを雇用した時代背景
でもそれらは毎回淡々と書かれているのです。

何が会社を成長させる要因だったのか
七月、新しい方の履歴書が始まっても何だったのだろう
ずーとスッキリしない思いが胸につかえているのです。

現場は毎日が勝負
今日の遅れは取り戻せない
空回りしていたある日

そうか、自分は変れない。
まして、人はもっと変えれない

6月23日の履歴書
数値目標を立てて顧客開拓をしようとする支店長達と
従来のやり方が捨てきれない社員との間で応酬が続いていた。
「ぶつかり合いこそエネルギーの源、じーと会社が新しい形に順応するのを待った」

そうか、彼女はいつも人を変えようとはされていない

信じて任せる
胸につかえていたものがスッキリした日曜日の午後でした。





2013年7月8日月曜日

歴史


「申しわけありません」
それは、テレビのニュースで報道された某化粧品会社の クレームに対するお詫びの礼でした。
記者の前に立たれた三人、一人も乱れなく背筋をただし深く礼をされる姿は、襟元を正したくなる心からの誠意が感じられる、そんなお詫びの礼でした。

1996年8月
会長の著書「極限の精神」の中に、こんな言葉を見つけました。

「売るから売れるへ、歴史を創る戦略」

販売が低調な今月は、なんとなく毎日が過ぎて行きます。
不透明な時代には長期計画をと考えても計画が出せません。
そんな日常の節々で最近歴史という言葉が脳裏をよぎります。

今月の売り上げを考えてイライラするより、リミットが五年、十年、二十年、三十年、百年と
生き残って行くには今何をすべきかを考えなくてはならないと思うようになったのです。
数字の計画ではなく良い歴史を創る努力をするのです。

現在は猛烈な営業活動で、「売る」 時代ではなく、猛烈に 「売れる」 仕組みを作る時代です。「売る」 ということは戦術ですが、「売れる」 ということは戦略です。
どうすれば自動的に 「売れる」 かという仕組みを考える知恵が問われているのです。
猛烈な知恵の勝負です。

現在のリミットには問題点がいっぱいあります。
その問題点をお客様に喜んでいただけるための努力かどうかを
常に自身に問いかけながら取り組むことが大切な事なのです。

15年前の夏の日
会長がみつめた心に、私達はどう答えようとしているのでしょう。



















































































































2013年7月1日月曜日

ジャガイモ


 ジャガイモの粒が小さい、きゅうりが出来ない

春先の寒さのせいなのか、
やっぱりマルチを敷いておけば良かった
枝摘みをしておけば良かった

今日も朝から主人はボヤキの連発です。
野菜つくりは一年、一年が勝負です。

畑を耕し、肥料を与え土を作ります。
種をまき、水を与え、草をとり、
一つ一つのこだわりが、収穫に繋がっていくのです。
でも、今年の反省を反映できるのは来年です。

ターゲットを明確にし、デザインを考え、生地を選び、色出しをし
一年はあっという間に過ぎていきます。

畑を耕し、肥料を与え土を作ります。
種をまき、水を与え、草をとり、
一つ一つのこだわりが、収穫に繋がっていくのです。

営業マンのいないリミット、
商品のみが販売の要です。