2011年10月31日月曜日
ひだりて
小さな生地のパーツを安定させるために、糊付けされた芯地を
アイロンで貼っていきます。
アイロンで糊付けされた小さなパーツ
でも、
右手で置かれたパーツは、ひらひらと向きを変えてしまっているのです。
作業するのに邪魔になる位置です。
表になる生地に影響が出ないよう工夫された、薄い薄い芯地です。
一生懸命アイロンをかけている彼女には
小さなパーツの行方は気にならないのでしょうか。
彼女に耳打ちしました。
最後まで、パーツから眼を離さないように、
そして、右手だけでなく左手も添えるように・・・。
左手を添えたパーツは、位置が定まりました。
台の上で作業の邪魔にならない場所に収まったのです。
もしかして、
左手って、心を持っているのでしょうか。
左手は意識の現われ
作業に、心を伝える左手です。
2011年10月24日月曜日
カーネーション
NHKの連続ドラマ「カーネーション」の主人公は、世界的に有名なデザイナー
コシノ三姉妹のお母さん、小篠綾子さんの半生をドラマ化したものだそうです。
先日の土曜日、NHKの朝のトーク番組にコシノジュンコさんが出演されていました。
お母さんとの思い出ばなし
最近デザインされた着物風ドレスなど
お洒落な話の最後に、だんじりの話をされました。
「だんじりのはっぴ姿が大好きです。
はっぴ、ユニフオームには、
皆でそろえて着るかっこよさ
強さ、たくましさがあります。
今の日本、そんな強さや元気さを持ちたいですね。」
一人ひとりに、異なった心や形を持つ私たち。
でも、ユニフオームは
そんな一人ひとりの心を強くつなぐ
「絆」だったのです。
2011年10月17日月曜日
脇あわせ
半分に折って重ねられた身頃
一緒に半分に折られた衿
上側になった衿をはね、下側を左手でつかみます。
右手はそのまま下側の肩先をつかみます。
そのまま一振り、
後ろ身頃と前身ごろは自然にそろって前に押し出されます。
そろった裾
後ろ身頃をロックミシンの押さえの下に挟みます
固定された後ろ身の上に、前身を重ね合わす事で一度に手が決まります。
合わせた裾、脇にある合印を揃えて右手でしっかりつかみます。
左手は身頃に手を沿え、やさしくミシンを踏み込みます。
すると後ろ身と前身の脇のラインは自然にそろって前に進むのです。
何回しても、
商品は違っても 添える手つきは一緒です。
流れる手は
やがて、やさしい商品に生まれ変わります。
先輩から後輩に受け継がれていくのは流れる手と
製品に対する想いです。
何よりも何よりも
一番に伝えないといけない事でした。
2011年10月11日火曜日
神様の女房
「神様の女房」は、松下幸之助とその奥さんの半生をドラマ化したものでした。
ドラマの中で見る幸之助は、弱虫で泣き虫でその上怒りん坊でした。
当時なら、何処にでも居りそうな亭主関白の人でした。
上司と喧嘩して独立した電気会社
造っても造ってもソケットは売れません。
初めての注文は他社の製品の加工でした。
爆発的に売れ始めたのは、二股のソケット。
一度に二つの事が可能になったのです。
その時、幸之助が奥さんに伝えた言葉
「僕は成功の秘訣がわかったよ
それは成功するまでやり続ける事だ」
なんて素直な、なんてわかりやすい言葉でしょう。
私は単純な事を複雑に見ていたかもしれない。
工場は物を生産する所です。
商品を作って初めて利益が生まれるのです。
利益が出なければ
工場はやがて、立ち行かなくなるでしょう。
2011年10月3日月曜日
グルメ
最近有名になっている 「B級、ご当地グルメ」が岡山で開かれるらしい
一回見に行ってみよう!
そんな主人の言葉に誘われて秋風の爽やかな日曜日
高速道路は山々を通り抜け、豊かな自然の真庭市につきました。
会場のスタジアムまでは駐車場からバスで送迎
バスの中でいただいた資料では、全国から111団体が参加されているそうです。
会場は、スタジアムの外まで出店が並び人が溢れ、参加団体も呼び込みに一生懸命です。
どのお店の前も、並んで待っている人達で列は長くつづいています。
二人で半分づつにすれば いろいろ食べれるね。
あっという間に順番が回り、用意されていたパックにつめた焼きそば
デミカツ丼も、どんぶりのパックに用意されていました。
一番の長蛇の列は、テレビで放映されているB級グルメの大会で優勝された「甲府の鳥もつ煮」
テントの中ではもつを作る人達が、沢山のなべをかき混ぜながら汗だくです。
「持ち帰れるようにパックに詰めて下さい」
「持ち帰り用は、お断りしているのです。この場で食べて下さいね」
「美味しい、さすが優勝のご当地だけはあるね」
熱々の鳥もつを美味しそうにほおばる主人、
焼きそばは麺が伸びてふにゃふにゃです、タレも薄味になっています。
せっかくのデミカツも冷めてしまってはだいなしです。
大勢の人の中、待っていただいて作るのは、待つ方も作る方も大変です。
美味しさ、手早さどちらをとるのか
お客様の要望に応えるのは大変です。
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