東の空に、お日様が顔を出しました。
朝六時、眠い目をこすりながらお布団をたたみます。
一番にする仕事は会社のシャッターを開けること。
土間に水をまき、端から丁寧に掃いていきます。
清められた土間で
「おはようございます。いらっしゃいませ。」
「誰もいなくても大きな声で言いなさい。
やがて人が集まってくる会社になるから・・。」
中学校を卒業して働きながら高校に通っていた私達に
会長は夢を語ります。
「いつかきっと、自分のブランドを持ったメーカーになるよ。」
病気と闘いながら工面された給料に
会長は抱えきれない夢を渡して下さるのです。
今朝も、東の空を照らしながら朝日が昇っていきます。
あの頃と同じ朝日です。
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