2009年9月7日月曜日

朝日


 東の空に、お日様が顔を出しました。

朝六時、眠い目をこすりながらお布団をたたみます。
一番にする仕事は会社のシャッターを開けること。

土間に水をまき、端から丁寧に掃いていきます。

清められた土間で
「おはようございます。いらっしゃいませ。」

「誰もいなくても大きな声で言いなさい。
やがて人が集まってくる会社になるから・・。」

中学校を卒業して働きながら高校に通っていた私達に
会長は夢を語ります。

「いつかきっと、自分のブランドを持ったメーカーになるよ。」

病気と闘いながら工面された給料に
会長は抱えきれない夢を渡して下さるのです。

今朝も、東の空を照らしながら朝日が昇っていきます。
あの頃と同じ朝日です。



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