黒く吸い込まれそうな真夜中の空に、緑の葉を大きく広げたイチョウの木が重なり合って下界を見下ろしています。
今日は一年に一度の祇園祭の最終日
喧嘩みこしといわれるスサノオ神社の神事です。
大太鼓の鈍い音に、小太鼓や鐘が軽やかな調子をそろえます。
ちょうちんを持ったはっぴ姿の若衆が先導する中
エイサー、エイサーの掛け声とともに神輿を担いだ若衆がなだれ込みます。
500キロもあるお神輿に体を預けた時、ふと力がぬけるといいます。
担ぐのではなく預けるのだと聞きました。
自然災害や疫病から人々を守り豊かな稔りをあたえてくれるスサノオの命。
人は自然に決して逆らう事はできません。
でも、自然に体をゆだね自然とともに生きてゆく時
稔りの秋が約束されるのです。
おらが、おらがの心は、やがて神輿におし潰されてしまうでしょう。
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