2009年5月25日月曜日
約束
夕方、家にいた娘から届いていたメール
「○○さんのお祖父ちゃんが亡くなられたそうです。
皆で通夜に行くので7時には帰ってきてください、近所の皆さんからの伝言です」
95歳になられるその方は、いつも背筋をピンと伸ばし長い坂道を歩いて町まで買い物に行かれます。
学校の先生をしておられた○○さんは、お祖父ちゃんと呼ばれるのが嫌いでした。
「私は○○です。貴方のお祖父さんではありません。」
「お父さんは気難しくてごめんなさいね」
いつも、謝られるのは5歳年下の奥様でした。
すでに内内でお葬式を済まされていたご家族は、ニコニコと私達を出迎えてくださいました。
昨年から帰省されていた息子さんご夫婦は、介護の日々を愉快にお話されます。
「食事はいらない」と言って(あかんべー)するんですよ、笑顔でお話される奥様。
こんな約束をしたんです。
「三途の川で待っているからね。」
奥様に残されたメッセージは、死を超えた暖かさが伝わってきます
2009年5月18日月曜日
ブラウス
大好きなブラウスがありました。
そのブラウスはどんな色ともしっくり馴染むベージュ色のスタンドカラーでした。
首周りより少し離れ、衿元は少し上げて立たせた感じのスタンドカラー
気になるあごのラインがすっきり見え大好きなデザインでした。
ネック止まりは、下げすぎると老けて見え ねかせると幼く見えるのです。
スタンドカラーは、その幅が広すぎても狭すぎても顔の印象が変わります。
大好きな2.3cmのスタンドカラーは、薄いベージュのやわらかい生地で
毎日のように着ていたブラウスです。
ニットのベストと組み合わせても、茶色のジャケットと組み合わせてもしっくりなじみます。
みすぼらしくなって泣く泣くさよならしたのは二年前。
さてさて
久しぶりに訪ねた百貨店。
あちらのお店も、こちらのお店も、私の大好きなスタンドカラーがいっぱいです。
選んだのは
胸元にかわいいギャザーを散りばめた綿ローンの柔らかいベージュのワンピース。
ロングのタックスカートに重ねても素敵です。
でもでも、
衿は大好きなスタンドカラーではなくてシャツカラーでした。
一番大好きだったのはスタンドカラーではなくて、ベージュ色だったのかしら・・・。
時々自分がわからなくなります。
2009年5月9日土曜日
35歳
35歳の彼は20年後に55歳、その時日本はどのようになっているか。
そんな番組をテレビで見ました。
子供達が遊んでいた公園には子供達の姿はなく散歩するお年寄りであふれていました。
50歳過ぎても結婚していない子供と同居する夫婦
自活しない大人、お互いを介護しなければならなくなった老夫婦。
医療費の負担は増え消費税も上がりそして、年金が下がり・・。
そんな暗い20年後を迎えない為に今の私達がやらなければならない事を
テレビは共に考えようとしていました。
今不況と言われるのは何に対してなのでしょう。
今の生活に対して
今の何も不自由の無い生活に対してでしょうか。
どんどん印刷されていくお金はやがてその価値を失うでしょう。
物が幸せと感じた時代から、本当の幸せを見つめる時代がやってきたのでしょうか。
皆がうかれた連休は今年が最後、そんな見出しの記事もありました。
何でも揃っているのが当たり前ではない社会。
でも、そこには光り輝く鉱石を探す幸せがある事を
苦労したからこそ味わえる喜びがある事を
誰でも知っているその事に、誰もが分かっているその事に
今、足を踏み出そうとしているのでしょうか。
「輝く未来を作るのは、私達なのです」
そんな声がきこえたような気がしました。
2009年5月2日土曜日
情報
情報の共有
それは決して新しい言葉ではありません。
私達が行動を起こす時そこに必ず情報が発生します。
過去それらは、情報と言う言葉ではなく行動でした。
でもそれを誰かが必要とした時、それは情報になりました。
そして情報が、価値を生む時代になりました。
私達企画は物つくりの中で、お客様のニーズ(顧客情報)を読みとろうとします。
投げたボールの反応で次の時代を探ります。
手探りで小さな分野に的を絞り 誰かが受け止めてくれるのを待ちました。
でも今、投げてもなげても誰も受け止めてくれません。
キャッチャーが構えたミットに入らなかったボールはやがて見えなくなってしまいます。
それは、何回投げても同じです。
でも、システム開発の彼らは企画とは違った視点で情報をみつめます。
お客様センターは一枚の注文書の中にお客様の声を見つめます。
あらゆる角度からお客様の声を読み取るプロジェクトは
はみだしたボールの行き先に新たな情報を探ります。
それは、大きなうねりです。
あらゆる物があふれている中、お客様は行動しています。
少子高齢化の中、お客様は行動しています。
職場を失った人たちが増え続ける中、それでもお客様は行動しています。
どんな時代がやってきても 常に私達は動いているのです。
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