2014年7月28日月曜日


 朝のラッシュを避けて、通勤の近道
脇に何か塊が見えました。
速度を緩めて見えたのは、亀の甲羅です。
亀は左右に行列を作らせて、土手から川土手まで
ゆっくり歩いてわたっています。

長年温めてきた夢がありました。
それは、何時切っても、何処で切っても、金太郎飴のように
毎日コツコツと流れていく工場です。
行き先は整然と整理された商品管理センター。

繁忙期も閑散期もありません。
向き合っているのは、自分自身
戦っているのは自分への挑戦

溜まったほこりは、澱みを膿みます。
でも、澱みを取り去った後の工場は、さらさらと流れていくのです。

左右に広がっていた行列が動き始めました。
ゆっくりゆっくり、亀は土手まで渡りきったのです。







2014年7月15日火曜日

隙間


 月曜日の朝、社内ネットの掲示板に新聞の切抜きが載っていました。

見出しは「海外にも負けないコストで」
紹介されていたのは、福山市の「アーバンナワチ」という会社でした。
モンスラは実用品、品質の安定と生産性がカギになる
しかも素材は伸縮性が大きくその取り扱いが難しいと、縄稚社長。
そこには独自のノウハウや研究の成果が紹介されていました。

何処の生産現場も、日々コストと、品質の戦いです。
忙しく動く人達、ひっきりなしに動いているミシン、ボイラー、キャムの音
一見全ての機械がたえず動いているように見えます。
でも、よく見てみると機械より人の動きに目がとまります。
ミシンの左右に置かれたそれぞれのパーツ、
手で取り、縫い位置を合わせ、針の下まで持って行きます。
そこで初めてミシンは動き始めるのです。
「アーバンナワチ」ではこの無駄な工程を省くため、
裁断後すぐに左右のパーツを重ねておくそうです。

工場には縫製だけではありません、さまざまな工程が集まって一つの製品が出来上がります。
何処に何をおくのか、どのように整理するのか、空いている手をどう動かすのか
機械が動いていない隙間の時間。

リミットは男物が台頭する作業ユニホーム業界の中で、
隙間商品 女性ものをターゲットにしました。

工場も、販売もこの隙間をいかに埋めていけるか
一人ひとりの力が試されているのです。


2014年7月7日月曜日

波紋


 毎朝、朝礼で聞いている訓話のテープ

「問題の無い会社は、無い
どんな会社にも問題がある、むしろ問題の無い会社は無い。
問題を解決していく時、そこに働き甲斐が見つかる」
先週は、そんな内容のテープでした。

古参の社員さん、

問題が先にあるのではない。
課題があるから、問題が見えてくる。
その問題を取り組んだ時、次の課題が見えてくる。

整然と並んだ商品、磨かれた床
倉庫の中は、一目瞭然、一目で商品の流れがわかります。
次の課題が見えてきます。

「波の無い池に大きな石を投げるのが、私の役目。」と、会長
ひとつ課題をクリアしたと思ったら、次の石が投げ込まれます。
波紋は、大きく大きく広がっていきます。

共に広がる波紋を追いかけた仲間は
今、自ら石をなげようとしているのです。