2013年12月24日火曜日
柿木
呉善花さんの講演を聞きました。
呉さんは韓国生まれの方で著書「スカートの風」が、有名だそうです。
沢山のお話の中で一番印象に残ったのは
最後に力を込めてお話された日本人の持つ感性のお話です。
「韓国には有名な企業がいっぱいあります。
世界一のシエアを誇るメーカーもあります。
でもどんなに大きな会社でも、儲かっている会社でも
製品の何処かに日本製の部品を使っている。
日本の技術力は世界でも一番だ。
どんなに他の国がまねをしても作れない
それはなぜか
それは日本人の持つ心にある。
土にも、石にも自然の物すべてに、神様がいると思う。
一つ一つの物に神様がやどる、八百万の神様を信仰する日本人
そんな敬いの心で作られたものには神様がやどる。
もっともっと日本人は自信を持ってください。」
今年も一年が終わろうとしています。
車窓には葉っぱを落とした柿木が赤い実を残しています。
小枝に止ったヒヨドリが空を見上げています。
冬枯れの景色はいたる所に神様がやどっていました。
「日本に生まれてよかった」
感謝の思いがこみ上げてくるのです。
2013年12月17日火曜日
レッスン
一ヶ月ぶりの気功のレッスン。
人は誰も、悩み苦しみがあります。
苦しみ悩みの無い人はいないのです。
でもまだまだ崖っぷちに立っていない。
崖っぷちに立ったらフット浮くのです。
抱えている物を捨てるから、軽くなって浮くのです。
前に向かって飛び上がれるのですよ。
苦しくても辛くてもいいのです。
世の中、何も否定する物はないのです。
でももう直ぐ70代
きっと幸せな時がやってきます。
それには勉強して美しくなるのですよ。
美しいとは、自分に優しく、家族に優しく人に優しくなることです。
60歳を超えた先生から、60歳をこえた生徒達への口伝です。
「まだまだ苦しんでいない
だからまだ野球が出来る」
昨夜のNHKの番組、プロフエッショナル「仕事の流儀」での
イチロー選手の言葉が重なります。
2013年12月9日月曜日
山
「努力を、楽しんでいる人には勝てない。」
たまたま見かけたテレビ番組
旗手の福永祐一さんと、将棋の渡辺明さんの対談番組でした。
偉大な名旗手、福永洋一を父にもつ祐一旗手
今や日本を代表するトップ旗手なのだそうです。
「努力をしている人でも、努力を楽しんでいる人には勝てないです」。
そんな彼がしみじみ語られた言葉です。
毎日毎日頑張っても仕事が追いかけてきます。
ひとつ課題をクリアしても、また次の課題がやってきます。
どんなに過去の経験を話しても
言葉で伝えても
すべてを伝える事は出来ません。
苦しんで泣きたくなっても
逃げないで向かっていくしかないのです。
でも、ひとつ山を越えたらきっと喜びが見つかります。
見つけた喜びを糧にした時、きっと努力が楽しくなるのです。
きっと泣きたくなるのは、
まだ超えた山がないから、
2013年12月2日月曜日
青空
如何したのだろう、如何すればいいのだろう
早めに退社した研修日の土曜日
独り言のようにお喋りしている主人の隣で、悶々とした時間が過ぎて行きます。
移り行く景色もいつもと違って朧です。
納経帳の整理をしていた主人
「大変だ、7番札所の朱印がない」
「とにかく今日行っておこう」
見覚えのある道、見覚えのある太子堂
なぜ記帳をお願いしなかったのでしょう。
また来なければいけない理由があったのでしょうか。
「近くに別格20ヶ寺があるからそこにも行ってみよう」
地図では直ぐそばと思ったのに、登っても登ってもお寺はありません。
こんもりした林の前に今にも崩れそうな山門
かがみこんで見上げると、生い茂った竹やぶの向こうに明かりが差し込んでいます。
崩れかけた細い石段、足元をみつめながら登ります。
近くに見えた頂上は登っても登っても遠のくばかりです。
やっと見えた鐘楼門
そこにはきらきら輝く朱色のもみじの林が
お堂の前には大きな大きなイチョウの木が、両手を大きく広げています。
赤、黄、錦のトンネルの間を閃光のように光が差し込んできます。
突然感動が込み上げてまいりました。
「ありがたい」
何になのか、何がなのかわかりません。
お腹に涙が押し流されてくるのです。
「私は間違っていたのでは。
出来ない事実をさとすより、もっと違った道がありました。
共に学んでいく道がありました。」
広がる青空、穏やかな日差しが心まで温めてくれたのです。
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