講演会の帰り道
車をとめた娘のアパートまで
JRなら10分、
たまには、市電に乗って街並みを見て帰ろう
「倍も時間は掛らない、はず」
そんな主人の言葉を信じて
「宮島口」行きに乗りました。
西広島で降り口に向かった赤いシャツのおばさん
なんとなくうかない顔です。
あわてて、「どうだったん」と主人
おばさんは指を重ねて首を横に振ります。
「負けたか」
「この前すごい人出だったね」
「電車に乗れなくて歩いて帰った人もいたらしいですよ」
おしゃべりしているのは、市電の車掌さんとお客様たち
大好きなサッカーのお話らしい、
思わず口をついて出た主人の言葉
「のどかだねー」
なんとなくそう言わせてしまった光景
暖かい、穏やかな、陽だまりのような
いつまでも、なくならないでほしい光景でした。
お目当ての井口駅まで一時間
優しいのどかな風邪がふいていました。
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