2010年1月18日月曜日

働く


洗濯物を干す指先の感覚が、遠くなっていきます。
今朝は一段と寒さが厳しい朝でした。

背中に子供をおんぶしたお母さんたちが、真冬の夜、川原で洗濯物をされていたのは
そんなに遠い昔の事ではありません。

「こんなに忙しいのに働く人がいないんです。」

そこは、クリーニング工場、仕事はいっぱいあるが働く人がいないから仕事を請けられない。

年末、派遣村のニュースを聞いて求人に出かけた社長さん。
7人の雇用を受け入れたのに、あくる日にはもう辞められました。
理由は「冷たい水仕事がいやだから」


そこで働いているのはベトナムからやってきた若者達。

「日本で一生懸命働いてお金をためます。
仕事、とても楽しいです。」

働く先が無いのでは、
働き口が無いのでは、

働く場所があることに感謝して働きたいと思うのです。



2 件のコメント:

  1. もうずいぶん前に亡くなった父方の祖父は、私が幼かったころに里帰りしたときにお土産のお饅頭をもらってこう言いました。
    「おまえからもらう饅頭は同じ饅頭でもおいしいよ」
    そしてそのあとにこう続けました。
    「おまえが働くようになってもってきてくれた饅頭はもっとおいしいと思うよ」
    まだ小学生の私にはその言葉の意味はあまりよくわかりませんでした。
    滞在中に祖父に何気なく聞きました。
    「おじいちゃんはどんな仕事をしてるの??」
    祖父は少し困った顔をしてなにも言いません。
    返事をもらえないことに私が不思議そうにしてるのを感じ取ったのか、祖父は笑顔で答えてくれました。
    「おじいちゃんは便所を運ぶ仕事をしてるんだよ」
    30年以上まえの田舎のトイレです。
    水洗ではない昔ながらのトイレ。
    小さかった私はなんだかいけないことを聞いてしまったような気がしました。。。
    祖父は私が17歳のときに亡くなりました。
    結局、私が稼いだお金でお饅頭を持っていくことはできませんでした。
    社会人になってようやく祖父の言っていたことが分かりました。
    分かったら、なんでそのときに理解できなかったんだろうと後悔の気持ちしか湧き出てきません。
    理解できていたら、やさしい言葉だけでもかけれてあげれたのに。。。
    祖父の仕事を、聞いたらいけないことと判断した当時の自分も同様です。。。
    祖父は孫の私のために一生懸命に働いて望むものを買ってくれました。
    そんなことも理解できずに当時、子供だったとはいえ、無駄に時間を過ごしていたなぁ。。。
    祖父は孫の笑顔のために一生懸命でした。
    、、、暴走気味の文面ですみません。
    自分のために仕事を探すのは当然のことでしょう。
    しかし、誰かのため、なにかのため、社会のためという意識が皆無に近い人を最近よく見かけるようになった感じがします。
    自分の意見しか述べれない人間の終着駅はただのわがままになりかねません。。。

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  2. leoさんコメント有難うございました。
    孫の為、家族の為に一生懸命働いておられたお祖父さんはきっと自分の仕事に誇りを持っておられたのでしょうね。お饅頭に例えられた働く事の尊さをleoさんは、しっかり受け止められたからお祖父さんに申し訳ない思いになられたのですね。私も感謝して働く事の尊さを子へ、孫へ伝えて行けたらと思います。

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