2011年11月28日月曜日
お地蔵様
妹の退院を祝って、姉妹でお墓参りに行きました。
嫁ぎ先のご先祖様、そのまた先のご先祖様
ルーツをたどってのお墓参りは
妹を病から救ってくれました。
朝、杖を付き腰をかがめ 体を丸めて歩いていた妹は
いつの間にか背筋が伸びています。
「はじめは、何も見えなかったんよ。」
4人が育った故郷の
田んぼの辺のお地蔵様
お墓参りのたびに立ち寄ったと妹たちの会話。
荒んだ庵を整え
水で清め
体を拭いてもらったお地蔵様は
まとっている袈裟、
手に持った数珠までくっきり見えるようになっていました。
「このお地蔵様、笑っていたんだね」
「ほんとだ」
故郷の空は、どこまでも青く
あおくひろがっていました。
2011年11月21日月曜日
野球
昨夜は、プロ野球の日本シリーズの決勝戦が放映されていました。
中日と、ソフトバンクの対戦です。
「ここで、あのピッチャーを使うかなー、」
満塁にしてしまった先発ピッチャーを降板させて、交代したのは
二軍に近いところのピッチャーだと主人は説明してくれます。
時々、画面に現れる落合監督は
いつも、腕組みをしてジーとマウンドを見つめています。
私も監督を見つめてみました。
ふと、福州の工場を思い出しました。
忙しく動き回る工場長に指示したことを思い出しました。
全体が見える場所に立ちなさい。
動かないで全体を見つめなさい、問題点がみえてくるから
監督は常に全体像を捕らえようとしておられるのかもしれない
結果はソフトバンクが優勝でした。
「監督は、今日の試合だけの事を考えていないんだよ、
監督は代わっても野球は来年もつづくから・・」
いつもの主人の独り言です。
2011年11月7日月曜日
神在祭
シーンと静まり返った砂利道を一歩一歩かみ締めて歩きました。
還暦を迎えた妹に誘われて、初めて集った神在祭
砂浜には溢れんばかりの人達です。
神事の様子は見えません。
でも照明が消され、太鼓の音と共に
海辺に押し寄せる波の音が大きくなりました。
ご到着された神々は御使神「龍蛇神」さまをご先導として
出雲大社まで御神幸されるのだそうです。
目には見えない「神事(かみごと)」を司られる「大國主大神」が鎮座される出雲大社で
人々の"しあわせ"の御縁を結ぶ会議「神議(かみはかり)」がなされるのだそうです。
今年は、浜から大社まで歩いての御神幸は中止されましたが、
歩道は、大社に向かう人達で行列がつづいていました。
奉迎の神迎祭
初めて体験した滝行
白衣をまとった二人に
白い玉砂利は、シャリシャリと音を立て
二人の後を追いかけてきます。
神事の終わった大社は、怖ろしいほどの静寂の世界でした。
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