2009年2月23日月曜日
受け継がれていくもの
「女子作業服日本一」
創業間もない頃のリミット、壁には墨で書かれた標語が何枚も貼ってありました。
「女子作業服日本一に向かって、頑張ろう!」
毎朝、掛け声とともに仕事が始まりました。
わずか四人、それでも声を張り上げました。
「すべての働く女性の人に喜んで着てもらえる、ユニフォームを作りたい」
夢を語り、誇りを持ってもらえるサロンのような工場ができました。
中国に行き、明日を夢見る思いを告げました。
やがて、時代は過ぎていきました。
100年、200年へとつながる徳のある経営をめざしたい
言葉は変っても、
その思いは、その心は
リミットの歴史と共に、受け継がれていくのです。
2009年2月16日月曜日
ゆるぎない心
企業の最終目的は、利益を出し
そして社会からいただいた利益を
また社会へお返しする事だよ。
循環の中に企業としての真価がある事を
笑顔と感謝の中に
経営の鍵があることを
かつて経営コンサルトの先生の言葉は
おなかにしみ込むように響きました。
より多くの富を得
より多くの人に分配する事
大局をつかみなさい
人の器が、経営の器だよ
不況の中、
今一度かみしめたい言葉があります。
今一度みつめてみたい言葉があります。
「笑顔、感謝、奉仕のこころ」
経営理念に刻まれたこの言葉は
100年、200年、ゆるぎない心です。
2009年2月9日月曜日
かぜ(Ⅱ)
やさしい風がふきました。
新しい風がふきました。
野にも山にも、吹きました。
穏やかな春の息吹と一緒に、新しいやさしい風たちです。
心の目を開け、耳を澄まして聞いてください。
ほら、覆いつくした蜃気楼の中に瓦礫の山が見えるでしょ。
認めたくなかった瓦礫の山は
私達の足元にあるのです。
瓦礫の中から、ささやきあう風たちの声が聞こえます。
瓦礫の中から、響きあう土たちの声が聞こえます。
心の目を開け、耳を澄まし、光に向かって感じるのです。
確かに、確かに、新しい風が
ホラ、ほほをくすぐって通ります。
2009年2月2日月曜日
かぜ
優しいかぜが吹きました。
春の息吹を感じる穏やかな風でした。
畑にも、田んぼにも町にも
同じように吹きました。
北風と一緒にやってきた獣たちは
今は姿が見えません。
嵐とともにやってきた苦しみは
今はどこにも見えません。
優しいかぜが、吹きました。
誰にも気づかれず吹きました。
苦しんだ人だけが
悩みぬいた人だけが
知っている かぜ でした。
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