2015年3月2日月曜日

夜間歩行


 「一生懸命会社の為に頑張ってきた私の人生は、何だったのだろう、
退社後会社からかかってきた電話は、失業保険と給料振込みの説明だけだった。」
そんなお話をされたのは、夜間歩行50キロに挑戦された男性です。

毎日、一時間かけてまだ暗い夜明けの道を 背筋を伸ばして歩く姿は
年齢よりはるかに若いと、自己主張する主人。
残り10キロの苦しい道のりで、たまたまであった二人。
身の上話をただ聞いてあげるだけだったけど、歩く苦しみを励みに変える事が出来たよ。
団塊の世代を共に生き抜いてきた二人に、どんな会話があったのでしょうか。

50キロの自分への挑戦は667人の参加だったそうです。
誰の為にではなく、会社の為にでもなく
自分自身の為に、自分への挑戦。
厳しい世界に身をおくことで、新たな自分発見につなげたい
そんな強い思いの人達なのでしょうか。

泣きじゃくる子供を背中にミシンを踏んだ思いでは
とっくに記憶の中から消え去ろうとしています。
これからは自分の為に、自分自身の為に
笑顔でミシンを踏んで生きたいと思うのです。