「めがね、メガネ」
今まで掛けていためがねを何処に置いたのでしょう。
探しているのは、針に糸を通す時に必要な老眼鏡です。
でも、少し離れて見たいときは、掛けると回りがぼやけて頭がくるくるしてきます。
作業が変わると欲しいめがねも変わります。
でも、メガネが目から離れたその瞬間から、もう意識は他へ移っているのです。
またしても 「めがね、メガネ」 ちぐはぐな意識に体は振り回されるのです。
大好きだった現場の仕事。
でも、40年という時の流れは、
いつの間にか時代だけではありません、脳も体も変化を遂げていたのです。
小さな妥協は、やがて妥協を許得ない結果につながるのです。
同じ事を何度も何度も聞きながら、頭に入れようと必死です。
でも、何度も何度も聞くたびに、頭はますます混乱してきます。
ミスをしてはいけないと思う心が動作を鈍くしてしまいます。
土曜日の夜、たまたま見かけた中井貴一と糸井重里のスイッチインタビュー「達人達」
沢山の顔を持つ糸井さんが仕事の極意を語られていました。
「僕はね、夢は小さければ小さいほどいいと思っているんだよ。
大切なのは本気になること。」
60歳をとっくに越えた今、言えるのは 「ミシンは正業」必死です。